胸脱毛と乳がんの関連性について

公開日 公開日:2021年07月21日 更新日 更新日:2023年06月26日

胸脱毛と乳がんの関連性について

暑い季節となり肌の露出が増えるようになると、胸の脱毛を意識する人が増えるかもしれません。あるいは水着に着替えるとき、乳輪近くに生えているムダ毛が気になる人もおられるでしょう。
しかし、胸のムダ毛を脱毛すると、その施術によって乳がんの危険性が高まる可能性を心配する方がおられるようです。
この記事では、胸脱毛と乳がんの関連性について解説します。
この記事を読むことで、胸脱毛と乳がんへの理解が深まり、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 乳がんとは?その症状や危険因子の詳細
  • 胸脱毛と乳がんには関連性があるのか?
  • 胸脱毛が原因となるトラブルはある?

乳がんとは?

まず乳がんについて簡単にご説明します。

乳がんの症状

乳がんの症状は人によって異なります。
全く症状がない人もいます。
乳がんの症状としては、以下のようなものがあります。

  • 乳房や脇の下に新しいしこりができる
  • 乳房の一部が厚くなったり、腫れたりする
  • 乳房の皮膚に炎症(熱を持った皮膚の発赤)やくぼみがある
  • 血液を含む母乳以外の乳首からの分泌物
  • 乳房の大きさや形が変化した
  • 乳房のあらゆる部分に痛みがある

なお乳房のしこりを含むこれらの症状は、がんだけでなく、そのほかの多くの疾患が原因となりえます。
事実乳房にできるしこりの最も一般的な原因は、線維嚢胞性乳房疾患と嚢胞です。いずれもがんとは異なる良性の疾患です。
なお気になる症状がある場合は、自己判断を避け、早めに医師の診察を受けてください。

乳がんができる危険因子

乳がんのリスクは、さまざまな要因が絡み合っていることが研究で明らかになっています。
リスクに影響を与える主な要因は、女性であることと年齢を重ねることです。乳がんの多くは、50歳以上の女性に発生します。
また、他の危険因子がなくても、乳がんになる女性もいます。危険因子があるからといって、必ず乳がんになるわけではありませんし、すべての危険因子が同じ影響を与えるわけでもありません。

変えることのできない危険因子

  • 年をとること:乳がんのリスクは年齢とともに増加し、ほとんどの乳がんは50歳以降に診断されます。
  • 遺伝子の変異:特定の遺伝子の変化(突然変異)を受け継ぐこと。これらの遺伝子の変化を受け継いだ女性は、乳がんや卵巣がんのリスクが高くなります。
  • 生理のあった期間が長い:12歳以前に初潮があった、また55歳以降に閉経した女性は、女性ホルモンにさらされる時間が長くなり、乳がんになるリスクが高くなります。
  • 乳房の密度が高い:乳房の組織密度が高いと、乳がんになる可能性が高くなります。
  • 乳がんまたは乳がん以外の特定の疾患の既往歴がある:一度乳がんに罹患したことのある女性は、2回目の乳がんに罹患する可能性が高くなります。また、非定型過形成などの乳房疾患は、乳がんになるリスクが高いとされています。
  • 乳がんまたは卵巣がんの家族歴:母、姉妹、娘(1〜2親等)、または母方、父方のいずれかの家族に乳がんや卵巣がんに罹患した人が複数いる場合、乳がんのリスクは高くなります。
  • 放射線治療を受けたことがある:30歳以前に胸や乳房に放射線治療を受けた女性は、その後、乳がんになるリスクが高くなります。

なお、これらは自分では変えられない危険因子ですが、次に自分で変えることができる危険因子もご紹介します。

自分で変えられる可能性のある危険因子

  • 体を動かさない:運動しないことは、乳がんのリスクを高めることが知られています。
  • 閉経後の体重過多または肥満:高齢の女性で体重過多または肥満の人は、通常の体重の人よりも乳がんになるリスクが高くなります。
  • ホルモン剤の服用:更年期に服用するホルモン補充療法の中には、5年以上服用すると乳がんのリスクが高まるものがあります。また、特定の経口避妊薬も、乳がんのリスクを高めることがわかっています。
  • 生殖歴:30歳以降に最初の妊娠をしたこと、授乳をしていないことなどは、乳がんのリスクを高める可能性があります。
  • 飲酒や喫煙:女性の乳がんリスクは、飲酒量が多いほど、また喫煙すると高くなります。

胸脱毛と乳がんの関連性

では、次に胸脱毛と乳がんの関連性についてご説明します。

ズバリ、胸脱毛は乳がんの原因となるのか?

結論から申し上げると、胸脱毛は乳がんの原因とはなりません。
危険因子のなかに、過去に放射線治療を受けたことが挙がっているので心配になる方がおられるかもしれません。
また、紫外線が皮膚がんの危険因子になることも知られていますので、レーザーや光を照射して脱毛することが気になる方もおられるでしょう。
しかし、脱毛で使用するレーザーや光は、放射線でも紫外線とも異なります。したがって、脱毛の施術を受けることで、がんになるリスクが高まることはないと言えます。

胸脱毛が起こしうるトラブル

ただし、胸脱毛が起こしうるトラブルはありますので、ご紹介しておきます。
これは色素の濃い、また比較的敏感な乳輪が近いために、色素に反応させるタイプの脱毛法では肌トラブルが生じやすい、また痛みを感じやすいなどが挙げられます。
そのため胸脱毛を希望する場合は、専門的な知識をもち、胸脱毛に対処している医療機関で施術を受けることが望ましいでしょう。

【まとめ】胸脱毛と乳がんの関連性について

乳がんの症状や原因、また胸脱毛と乳がんの関連性について解説しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 乳がんの詳しい症状(乳房や脇の下のしこり・腫れ・炎症・くぼみ・痛み・乳首からの母乳以来の分泌物など)
  • これらの症状はがん以外の疾患が原因である場合も多い
  • 乳がんになる危険因子には、変えられないものと変えられるものがある
  • 胸脱毛は乳がんの原因にはならない
  • 脱毛で使用するレーザーは、がんを引き起こすものとは異なる
  • 乳輪は色素が濃いため、色素に反応させる脱毛法では肌トラブルが生じやすい

自分で変えることができる危険因子としてご紹介したもののなかには、心当たりのあるものもあるかもしれません。また、乳がんは自分で乳房を触り、自己チェックしておくことが重要ですが、判断に迷うこともあるでしょう。心配な症状が見られる場合は、早めの受診を心がけるようにしましょう。
また、トイトイトイクリニックのレーザー脱毛施術に使われているライトシェアデュエットは、厚生労働省承認機の安全性を認められた脱毛機種となります。照射されるレーザーについて、心配事などありましたらカウンセリングにて専門スタッフにお尋ねください。丁寧に対応させていただきます。

参考文献

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