毛周期を意識した効率的な脱毛と部位別の期間も解説

公開日 公開日:2018年02月23日 更新日 更新日:2022年08月11日

毛周期を意識した効率的な脱毛と部位別の期間も解説

「脱毛ってどうして何回もかかるの?」「定期的に脱毛に通うのは面倒」と思ったことはありませんか?
たしかに、脱毛の施術は1回では終わらないですし、ある程度間隔を空けて通わなければなりません。
しかし、それは脱毛効果と毛周期に密接な関係があるからなのです。
この記事では、脱毛で重要な「毛」の基本構造と毛周期、そして効率の良い脱毛間隔を解説します。
この記事を読むことで「毛周期」と「脱毛間隔」に関する理解が進み、下記のような疑問や悩みが解決できます。

こんな事がわかる

  • 毛周期に合わせて脱毛しなければならない理由
  • 部位ごとの毛周期
  • 部位別の毛周期を意識した脱毛間隔

脱毛を知るのに必要な「毛」の構造

効率のよい脱毛方法について知るために、まず毛の構造について少し解説していきます。
脱毛で一番重要なポイントは「毛」そのものではありません。
毛を支える「毛包」の部分です。
毛を「包む」と書いてある通り、毛の周りを包み支えることで、毛と頭皮を連結しています。
なぜ脱毛に重要かというと、毛包の中にある「毛乳頭」に、毛の細胞分裂を行う「毛母細胞」があるからです。毛母細胞がないと、毛は発毛されません。
裏を返せば、毛母細胞を何らかの方法でダメージを与えることができれば、毛が生えなくなるといえます。
そこで、医療レーザー脱毛では、毛母細胞の周囲にある「メラノサイト」に注目しました。メラノサイトは毛にメラニンと呼ばれる黒い色素を付ける役割があります。
医療レーザーでは、メラニン色素に反応しやすいレーザーを使用します。メラニンに反応すると、光エネルギーから熱エネルギーに変換されます。その熱エネルギーが毛母細胞にダメージを与え、脱毛するというわけです。
しかし、毛包や毛母細胞がいつも「毛」にあるわけではありません。それを理解するために、「毛の周期」を知る必要があります。

毛周期(ヘアサイクル)

毛は木の成長に似ています。
芽が出て、幹が伸びるように成長し、成長しきったら脱落し、新しい木を育てる土台になる・・・
こういった周期のことを「毛周期」といいます。別名「ヘアサイクル」とも言います。
毛周期のうち、「芽がでて幹が伸びていく時期」のことを「成長期」といいます。
頭皮の場合は数年の長い間成長し続けますが、部位によってこの成長期の時期は異なります。
顔や口周りのひげは4ヶ月~1年、脇や腕は4ヶ月程度が「成長期」です。
その次に十分成長しきると、細胞分裂が停止し、2~3週間かけて毛を支える毛包が縮むようになります。この時期を「退行期」といいます。
さらに、細胞分裂を完全に停止すると、毛包は肌の表面に上がっていって、根毛と呼ばれる棍棒状の状態になります。毛乳頭では、「マクロファージ」と呼ばれる細胞が、いらなくなったメラニンや細胞の断片を食べて「掃除」をします。
そして、数ヶ月かけて新しい細胞の土台を作る準備をし、新しい毛が作られると、休止期にあった元の毛は抜けていきます。この時期を「休止期」と呼びます。
こうしたサイクルを経て、古くなった毛を捨てて、新しく生え変わるのです。
1本1本の毛がどの時期にいるかは異なります。もし同じだったら、一斉に禿げてしまいますね。
1日に髪の毛の場合、100本ほど抜けるといわれています。
毛がどの段階であるかは、拡大鏡で詳しくみればわかりますが、見た目ではわかりません。
また、成長期と休止期の割合も部位などによって異なりますが、一般的に85%くらいが成長期、数%は退行期、15%くらいが休止期といわれています。
ここまでをまとめると、

  1. 毛といっても、脱毛に重要なのは、毛包の部分
  2. 毛包の中に、毛乳頭やメラニン色素の元であるメラノサイトがある
  3. メラノサイトがあるのは、成長期と退行期
  4. 休止期にはマクロファージがメラニンを食べてしまうため、なくなってしまう
  5. 85%は成長期、15%が休止期

この5点が大事なポイントになります。

毛のメカニズムを考えた、部位別の「効率的な」脱毛間隔は?

レーザー脱毛は、一般的に毛母細胞の周辺のメラニン色素をターゲットにします。そのため、メラニン色素がない休止期にはレーザーは反応しません。
つまり、成長期の毛母細胞に100%脱毛させるくらいのダメージを与えたとしても、実際には85%くらいにしか効果がないということになります。また肌のダメージを考えると、エネルギーの出力を調節しないといけないので、割合としては落ちます。
では、どれくらいで脱毛したら一番「効率的」でしょうか。
結論からいうと、「休止期」に合わせることです。
休止期がどの細胞かはわかりませんが、休止期から成長期に変わる日数は「数ヶ月」くらいです。多くの場合、休止期が2~3ヶ月くらいなので、施術間隔は2~3ヶ月になることが多いでしょう。(下記表参照)

部位 成長期 休止期
顔/口周りのひげ 4ヶ月~1年 2~3ヶ月
2~3年 2~3ヶ月
ワキ 4ヶ月 3ヶ月
4ヶ月 6ヶ月
VIO(陰毛) 1~2年 4ヶ月

「効率性」を考えたら、例えば足の場合は「半年に1回」ということになりますが、多くの場合、間隔があきすぎると時間的に遅くなってしまうので、「2~3ヶ月」と説明することが多いです。
逆にあまりに短すぎると、休止期の細胞が成長期になる割合が減ってくるので、肌への負担が大きくなる一方、「効率性」は落ちてしまうので、注意しましょう。

【まとめ】毛周期を意識した効率的な脱毛と部位別の期間も解説

部位別の毛周期を意識した脱毛間隔を中心に解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 脱毛の施術は、毛の休止期の間隔に合わせるのがよい
  • 部位によって毛周期は異なる
  • 脱毛ペースを考慮すると、脱毛間隔は2~3ヶ月くらいがおすすめ

毛周期を意識すると、日常生活が忙しい方でも効率よく脱毛が進みます。ライフスタイルや希望に合わせて、脱毛を始めてみてはいかがですか。
当院では、カウンセラーによる無料カウンセリングにて、効率的な脱毛施術のための毛周期についても、ご説明させていただいております。

参考文献

1.あたらしい皮膚科学 第3版 清水宏 著

2.Pawlina, Wojciech; Ross, Michael W.; Kaye, Gordon I. (2003). Histology: a text and atlas: with cell and molecular biology. Hagerstown, Maryland: Lippincott Williams & Wilkins. ISBN 0-683-30242-6

3.Wells J, Sieber VK (December 1985). “Morphological characteristics of cells derived from plucked human hair in vitro”. Br. J. Dermatol. 113 (6): 669–75. doi:10.1111/j.13652133.1985.tb02402.x. PMID 2420350.