永久脱毛の定義とは?永久でない脱毛法との違いも解説

公開日 公開日:2019年09月23日 更新日 更新日:2023年04月26日

永久脱毛の定義とは?永久でない脱毛法との違いも解説

永久脱毛とは、どのような脱毛法かご存じですか?
「永久脱毛をすれば、未来永劫1本のムダ毛も産毛も生えず、一生ツルツルの素肌が保てるもの」と思っていませんか? 
そうした効果を期待して永久脱毛を選択する方もいらっしゃると思います。
しかし、実は「永久脱毛とは」そのような「完全脱毛」を意味する言葉ではないのです。
脱毛後に後悔しないためにも、脱毛を始める前に永久脱毛について確認しておきましょう。
この記事では、「永久脱毛」という言葉の定義や、どういった施術が永久脱毛とされているのかといったことについて説明し、永久でない脱毛法との違いにも触れていきたいと思います。
この記事を読むことで、永久脱毛についての理解を深め、下記のような疑問や悩みを解決できます。

こんな事がわかる

  • 永久脱毛の定義とは?
  • 永久脱毛にはどのような脱毛法があるの?
  • 永久脱毛をすると一生ムダ毛の生えてこない肌になれるの?

「永久脱毛」の定義について

実は、「永久脱毛」という言葉は正確な医学用語ではありません。また、永久脱毛を意味する医学の専門用語もありません。日本には「永久脱毛」という言葉に対する正式な定義はないのです。厚生労働省でも正式な用法は定められていません。
では、「永久脱毛はどんな施設でもどんな施術でも勝手に名乗っていいのか」というと、そういうわけでもありません。
日本臨床医療レーザー協会では「医療機関で行われる電気針脱毛(ニードル脱毛・針脱毛)と医療レーザー脱毛こそが永久脱毛」としています。

「厚生労働省の見地から見ても脱毛は医療行為であり、本来は医療機関にのみ許されるべき行為」として、医療脱毛以外の、カミソリやシェーバー、永久脱毛クリーム、テープやワックスを使用した除毛法や、エステサロン・脱毛サロンなどで行われる針脱毛・光脱毛などはすべて望ましくない脱毛方法であるという考え方です。
また、アメリカではAEA(米国電気脱毛協会)やFDA(アメリカ食品医薬品局。食品や医薬品、化粧品などの安全性を監督するなど、日本の厚生労働省のような役割を果たす政府機関)によって、「処置を終えてから、一定期間が経過した後、毛の再生率が一定の割合以下に収まった場合」に永久脱毛(Permanent hair removalまたはPermanent hair removal)とみなす、という考え方がなされています。
いずれにしても、永久脱毛とは「未来永劫1本のムダ毛も産毛も生えず、一生ツルツルの素肌が保てる」というような施術ではありません。また、少なくとも日本では「永久脱毛」に関する正確な定義はないというのが実情です。

「永久脱毛」の考え方

以上のような理由から、ここからは「永久脱毛」という言葉の意味を、便宜上「長期間にわたってムダ毛の悩みから解放される施術」と仮定して話を進めていきたいと思います。
日本ではなぜ、医療機関によるレーザー脱毛やニードル脱毛だけが永久脱毛とされているのでしょうか。これには次のような根拠が考えられます。

  • 一般に、医療機関による脱毛(医療脱毛)では、毛根組織(毛をつくる・毛の成長を促進する・発毛を促すなどの役割を持っている細胞)を破壊する。壊れた毛根組織からは永久に次の毛は生えてこない。すなわち永久脱毛と称して問題ない。
  • エステサロン・脱毛サロンなどが行う脱毛は、その方法がどのようなものであれ、毛根組織にダメージを与えることは可能でも、毛根を破壊してしまうことは目的としていない(それは医療行為にあたるため)。このため、一時的な除毛や減毛は可能でも、その効果は永続的とはいえない。

永久脱毛をしても、ムダ毛はまた生えてくる?

現在、「永久脱毛」としてもっとも多く行われている施術が「レーザー脱毛」です。
これは医療用のレーザー照射装置を使って肌にレーザー光線を照射し、毛根組織を破壊するという施術を行います。この施術が行えるのは医師に限られています。
レーザー脱毛では、施術の前に医師が患者様の肌質などを検査し、「肌にダメージを与えず、確実に毛根を破壊するレベル」にレーザーの出力や波長・照射方法・施術回数などを調整して施術にあたるため、確実性の高い脱毛と安全性を両立しています。
とはいえ、施術部分のすべての毛穴で完全に毛根組織が破壊されたかどうかを確認するすべはありません。「ダメージを受けたものの完全には破壊されなかった毛根組織」が多少は生き残る可能性があるのです。
もっとも、永久脱毛の施術は1回限りではありません。一定期間を置いて何度も施術が行われますから、施術を繰り返すたびに生き残りの毛根組織が破壊される確率は高くなっていき、限りなく「ムダ毛が1本も生えないツルツルの肌」に近づいていくと考えられます。
ただし、レーザー脱毛はその原理上、ほとんど無色の産毛などに対しては脱毛効果が得にくいとされています。そして産毛は何らかの理由で黒くて太いムダ毛に変化する可能性があります。
「永久脱毛を受けたのに、またムダ毛が生えてきた」という人のなかには、脱毛時には目立たなかった産毛が施術後にムダ毛になったというケースも含まれるかもしれません。

【まとめ】永久脱毛の定義とは? 永久でない脱毛法との違いも解説

永久脱毛の定義と永久の脱毛法について解説しました。
「永久脱毛とは、永久に1本のムダ毛も生えてこないツルツルの状態になれる施術ではない」ということを初めて知ってがっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。また、「永久脱毛」という言葉に、少なくとも日本では明確な定義がないという事実に驚かれた方も少なくはないのではないでしょうか。
とはいえ、医療レーザー脱毛による永久脱毛は、永久脱毛以外の脱毛方法よりも脱毛効果が高く、また効果に永続性があることはご理解いただけたことと思います。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか?

この記事のポイント

  • FDA、AEAでは、処置を終えてから一定期間が経過した後、毛の再生率が一定の割合以下に収まった場合を永久脱毛と定義されている
  • 日本臨床医療レーザー協会は、電気針脱毛と医療レーザー脱毛を永久脱毛としており、エステやサロンの脱毛法は永久脱毛に含まない
  • 永久脱毛をしても完全にムダ毛が生えてこなくなるわけではないが、高い脱毛効果と永続性が期待できる

永久脱毛である医療レーザー脱毛は、長期間にわたってムダ毛の悩みから解放される施術です。永久脱毛を選択するか、それ以外の脱毛法を選択するかは本人の考え方次第ですが、いちばん大切なのは、「ムダ毛が1本も生えない」ということではなく「ムダ毛の悩みから解放されること」です。
いずれにせよ、事前に「どれくらいの脱毛効果が期待できるか。また、どれくらいの期間、それが続くか」については実際に担当する医師と入念に相談し、十分に納得してから施術を開始しましょう。
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