豊胸手術をした胸に脱毛施術はできますか?

公開日 公開日:2022年05月10日 更新日 更新日:2023年01月04日

豊胸手術をした胸に脱毛施術はできますか?

豊胸手術をした後の胸に脱毛の施術を受けても問題はないのか、心配になる方がおられるかもしれません。確かに手術を受けた場所に脱毛のためにレーザーを照射すると、挿入されたシリコンバッグ、自己脂肪、ヒアルロン酸などや傷跡がひどくならないか、心配になる方もおられるでしょう。
豊胸手術にはさまざまなタイプの手術がありますが、いずれにしても術後のレーザー照射には注意が必要です。
この記事では、豊胸手術をした胸に脱毛施術ができるのかについて解説します。
この記事を読むことで、豊胸手術後の脱毛施術について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 豊胸手術とはどのような手術か?
  • 豊胸手術後に脱毛施術をすることで生じるリスクは何か?
  • 豊胸手術のタイプ別脱毛施術の注意点

豊胸手術とはどのような手術か?

まず、豊胸手術とはどのような手術かについて、ご説明します。

シリコンバッグ挿入法

従来から行われている方法が、このシリコンバック挿入法です。
ジェル状のシリコンを乳房の形状に合わせて作られた袋に入れ、その袋を乳房のあたりに挿入します。実際には、人工乳腺としてシリコンの他に生理食塩液やハイドロジェルなど、複数の素材が用いられています。これは、袋が破損すると内容物が漏れ出てしまうことから、できるだけ体にとって無害なものを利用することが求められたからです。
このシリコンバッグは、乳房のあたりに挿入することで乳房の容量を増やしますが、バッグを挿入するためには、皮膚に切開を入れる必要があります。その切開を入れる場所には、腋窩(脇の下)、乳輪周囲、そして乳房の下の3パターンがあります。通常は4〜5㎝ほどの切開が必要です。
なおバッグは実際の乳腺組織の直下に挿入する場合、胸の筋肉を覆う筋膜の下に挿入する場合、そして胸の筋肉の下に挿入する場合があります。
手術後は、局所の腫れや出血が認められますが、通常は2週間程度で回復します。また術後の痛みも生じますが、1週間もしないうちに回復することが一般的です。

脂肪注入法

自分自身の脂肪を採取し、乳房のあたりに注入する方法です。
全身麻酔で行われますが、脂肪吸引をするために切開する必要がありますし、吸引した場所にはその後出血や腫れ、また痛みが起こります。ただし、これらの症状は1〜2週間以内に改善します。
脂肪吸引では、自分の脂肪を使うため、とても安心できる治療法とも言えます。ついでに、吸引する部位の部分痩せも期待できるメリットがあります。

ヒアルロン酸注入法

ヒアルロン酸を乳房のあたりに注入する方法です。
メスを使わず、注射だけでできることが最大のメリットです。必要に応じて追加で注入することも容易です。
ただし、時間の経過とともにヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、効果が持続しません。また注入できるヒアルロン酸の量には限りがあるため、必ずしも希望する通りのボリュームにはならない可能性があります。

豊胸手術後に脱毛の施術をすることで生じるリスクは何か?

では豊胸手術後に脱毛の施術をすると、どのようなリスクが生じ得るのでしょうか?
医療脱毛で利用するレーザーは、毛根部にエネルギーを蓄え、毛根部を破壊することで効果を発揮しています。そのため、レーザーを照射した場所には炎症や軽い火傷(やけど)などが生じることがあります。
一方、豊胸手術でも、切開を入れてシリコンバッグを挿入したり、異物であるヒアルロン酸を注入したりしますので、その影響を受けて局所の炎症が起こることがあります。通常は数週間以内に炎症は治りますが、その上からレーザーの照射を受けると、治りかけた炎症が再燃する恐れがあります。したがって、豊胸手術をした後は、しばらくダウンタイムを設け、施術を避けることが理想です。
また豊胸手術を受けた後、挿入したバッグや注入した脂肪、ヒアルロン酸がしっかりと馴染むまではうつ伏せを避けた方がよいとされています。うつ伏せになると乳房が圧迫され、乳房の大きさや形が影響を及ぼす可能性があるからです。したがって、うつ伏せになって施術を受ける必要がある部位の脱毛も、数ヶ月は避けた方がよいと考えられます。

豊胸手術のタイプ別脱毛施術の注意点

では豊胸手術のタイプ別に、脱毛施術の注意点を説明します。

シリコンバッグ挿入後に脱毛する際の注意点

シリコンバッグを挿入するために、腋窩、乳輪、あるいは乳房下に切開を入れる必要がありますが、傷のできたところへの照射は慎重に対応する必要があります。
一般的には豊胸手術後、3ヶ月間が空いていれば、脱毛の施術は可能です。ただし、その場合でも傷の状態を観察した上で、傷痕部分は避けて照射する場合もあります。

脂肪注入後に脱毛する際の注意点

脂肪注入では、胸の傷跡はわずかですので、気にするほどのものではありません。ただし、脂肪吸引をした部位は出血したり、炎症が起こったりしますので、術直後の照射は避け、数ヶ月は待つようにします。
豊胸手術後の脱毛施術を検討している場合は、事前に豊胸手術の担当医とスケジュールなどを相談してみましょう。

ヒアルロン酸注入後に脱毛する際の注意点

ヒアルロン酸注入の傷跡も、注射痕レベルのものですので、気にするほどのものではありません。ただ異物を注入した直後の照射は局所に負担がかかりますので、こちらも数ヶ月は待つようにします。
心配な場合は、豊胸手術の担当医と一度相談してみましょう。

【まとめ】豊胸手術をした胸に脱毛施術はできますか?

豊胸手術をした胸に脱毛施術ができるのかについて、ご説明しました。
豊胸手術には複数の方法がありますが、いずれにしても手術後2〜3ヶ月間は、脱毛の施術は避けた方がよいでしょう。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 豊胸手術には、シリコンバッグを注入する方法、自分の脂肪を吸引して注入する方法、ヒアルロン酸を注入する方法などがある
  • 術後に時間をあけずにレーザーを照射すると、炎症や火傷が起きるリスクがある
  • 豊胸手術後に脱毛施術をする場合、数ヶ月は間をあけ、傷跡を避けて照射する

豊胸手術後の脱毛は、術後の状態によってケースバイケースで対応する必要があります。豊胸手術前後で脱毛を検討されている方は、美容皮膚科いが在籍するトイトイトイクリニックまでご相談ください。

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