シミや肝斑には顔脱毛はできる?照射と施術後のリスクについても解説
公開日:2018年08月01日 更新日:2023年05月08日
顔にあるシミや肝斑、普段から気になりますよね。
そして、顔脱毛時にシミや肝斑があると、施術を受けることができるのか心配になる方もおられるのではないでしょうか?
この記事では、シミ・そばかす・肝斑がある場合の顔脱毛について解説します。
この記事を読むことで、シミ・そばかす・肝斑ができる原因や治療法、シミ・そばかす・肝斑がある状態での顔脱毛時におけるリスクについて理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- シミ、そばかす、肝斑の原因
- シミ、そばかす、肝斑の治療法
- シミ、そばかす、肝斑がある場合、顔脱毛は受けられるのか?
- シミ、そばかす、肝斑がある状態で顔脱毛を受ける際の注意点
目次
シミ・そばかすがある場合の顔脱毛はできる?
では、まずシミ・そばかすがある場合の顔脱毛についてご説明します。
シミ・そばかすとは?その原因と治療法
シミやそばかすが茶色いのは、メラニンという色素の影響です。メラニンの生成は、皮膚が太陽光の紫外線にさらされると増加します。色がつくのは、表皮細胞にメラニンが局所的に蓄積されるためです。
通常は、皮膚のターンオーバーに合わせて蓄積したメラニンは剥がれ落ちますが、紫外線に過度にさらされるとメラニン過剰に作られ、皮膚に沈着してしまいます。これがシミ・そばかすです。なおそばかすは3㎜くらいの大きさで、遺伝の影響を受けることが一般的です。
できれば紫外線対策をすることで、シミ・そばかすができないようにしたいところです。でもできてしまった場合、治療法としては内服薬、外用薬、ケミカルピーリング、またレーザーや光照射があります。
内服薬や外用薬には、トラネキサム酸、LシステインやビタミンCなど、メラニンの生成を抑える作用を持つ成分や、皮膚のターンオーバーを促進する成分が含まれている薬を使用します。
または皮膚のメラニンを標的とする特定の波長の光や、レーザーを照射することによって、より迅速かつ効果的にシミ・そばかすを除去できる場合があります。
メラニンにエネルギーを集めて破壊することで、徐々に色が薄くなっていきます。複数回の治療が必要な場合もあります。ただし、治療後に紫外線に当たると色素沈着が再発する可能性が高いため、継続して日焼け対策を行うことが重要です。
シミ・そばかすがある場合の顔脱毛
シミ・そばかすがある場合の顔脱毛はできるのか、また注意点などについてご説明します。
シミ・そばかすがある場合の顔脱毛はできるのか?
シミ・そばかすがある場合、シミ・そばかすのできている場所や数、また色の濃さによって顔脱毛ができるかを判断する必要があります。
脱毛の施術の影響を受けない場所にある場合や、シミ・そばかすの色が薄い場合には問題ありません。脱毛の施術の影響を受ける可能性がある場合は、レーザーが照射されないようにシミ・そばかすをガーゼなどで覆うこともあります。
シミ・そばかすに脱毛用レーザーを照射するとどうなるか?
シミ・そばかすに脱毛用レーザーを照射すると、メラニンにエネルギーが集まるため局所の火傷(やけど)を起こすことがあります。色の濃いシミ・そばかすであれば、尚更です。またレーザーが照射されると、シミ・そばかすが一時的に悪化することもあります。
肝斑がある場合の顔脱毛はできる?
次に肝斑がある場合の顔脱毛について説明します。
肝斑とは?その原因と治療法
肝斑は、おもに女性ホルモンの分泌が乱れることで生じる薄茶色のシミです。特に妊娠や更年期に近くなることで、ホルモンバランスが崩れやすい30代後半から50代の女性に見られます。
ホルモンバランスの影響を受けてメラニンが多く作り出されてしまうことで、特に両頬に対称性にできる特徴があります。肝斑は、紫外線の照射を受けると悪化するという特徴もあります。
治療にはホルモンバランスを整えるために生活習慣を見直すこと、またシミ・そばかすの治療で用いられた内服薬や外用薬も使用されます。
肝斑の治療にもレーザーが用いられることがありますが、通常のレーザーではメラニンの産生が促進される可能性がありますので、レーザートーニングという特殊なレーザーを用いることが一般的です。
肝斑がある場合の顔脱毛
それでは肝斑がある場合の顔脱毛は可能でしょうか?
肝斑がある場合の顔脱毛はできるのか?
肝斑は顔にできやすい特徴がありますが、肝斑ができている場合の顔脱毛は症状の悪化を招く可能性が高いため、基本的に行うべきではありません。ただし、その判断は、専門的な知識を持つ皮膚科医が行うべきでしょう。
肝斑に脱毛用レーザーを照射するとどうなるか?
体内のホルモンバランスが乱れた状態で、顔にレーザーを照射すると肝斑が悪化する恐れがあります。これはもともとある肝斑の色が濃くなるだけでなく、新たな肝斑を生み出す可能性もあります。
【まとめ】シミや肝斑には顔脱毛はできる?照射と施術後のリスクについても解説
シミ・そばかす・肝斑がある状態での、顔脱毛時のリスクについて解説しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- メラニン色素が過剰に作られ皮膚に沈着したものがシミ、そばかす
- シミ、そばかすは内服薬、外用薬、ケミカルピーリング、レーザーや光照射で治療できる
- シミ、そばかすの色素が薄い場合は顔脱毛が可能
- シミ、そばかすの色素が濃い場合はガーゼなどで覆うことで対処しながら顔脱毛ができる
- 肝斑は女性ホルモンの乱れによって生じるシミのこと
- 肝斑の治療はホルモンバランスの調整のほか、内服薬・外用薬・特殊なレーザートーニングも使われる
- 肝斑がある場合は医師の診断によるが、悪化する恐れがあるため顔脱毛は控える
いずれも慎重な対応が望まれますが、特に肝斑ができているときは、脱毛の施術を受けることが症状の悪化につながる可能性があります。医療機関で適切な診断を受けて、肝斑の治療を優先させることをお勧めします。
顔にシミ・そばかす、あるいは肝斑と思われる茶色の斑点ができている場合は、当院のように皮膚科医が在籍するクリニックにおいて、医師の診察を受けてから施術することが大切です。
当院のカウンセリングは無料で承っております。シミ・そばかす・肝斑がある状態での顔脱毛について、ご不安などありましたらカウンセリングにてご相談ください。皮膚科医が丁寧に対応させていただきます。