顔脱毛とピーリングは同時にできる?皮膚へ与える影響についても解説
公開日:2022年06月07日 更新日:2023年04月24日
古い角質を除去しつつ、健康な皮膚の再生を促すことで美しい皮膚を手に入れることを目指すピーリング。顔脱毛と一緒に取り組むことで、さらに美しい皮膚を自分のものにしたいと考える方がおられるかもしれません。
でも医療脱毛とピーリングは、どちらも皮膚には負担がかかりそうで、同時にできるのか気になる方もおられるでしょう。
この記事では、医療脱毛とピーリングについて、それぞれの施術のメカニズムを簡単にご説明した上で、医療脱毛とピーリングの施術を同時に受けることについて分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、医療脱毛とピーリングの皮膚への影響を理解することができ、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 医療脱毛がどのように作用しているのか?
- ピーリングがどのように作用しているのか?
- 医療脱毛とピーリングの皮膚への影響
- 医療脱毛とピーリングを同時に受けることができるのか?
目次
医療脱毛がどのように作用しているのか
まずは、医療脱毛が皮膚にどのように作用しているのかを簡単に説明します。
医療脱毛で用いる医療レーザーは、その光線を熱に変換することで作用しています。もともと光は黒色に吸収される特徴がありますが、吸収された光はその後熱に変換されます。
毛の中の色素であるメラニンは、この医療レーザーを吸収する特徴があります。この黒い色素では、光が吸収され熱に変換されます。その熱が毛根を破壊しますので、毛の成長が妨げることになります。
なお毛髪は黒く太いほど色素が多く含まれますので、より光を吸収しやすくなります。
ピーリングがどのように作用しているのか
ピーリング、特にケミカルピーリングは、酸を使って皮膚の角質を除去する美容法です。
グリコール酸やサリチル酸は、角質の細胞を溶かすことで損傷した部位を取り除きます。適切に行われると、ケミカルピーリングは傷ついた皮膚を治すことができるようになります。
ケミカルピーリングは、皮膚の表皮と真皮の2つの層に影響を与えることができます。表皮は目に見える外側の層で、真皮はそのすぐ下に位置しています。真皮層の深いところに、神経終末、汗腺、毛包があります。
通常のケミカルピーリングは、表皮の皮膚細胞を一定量だけ除去します。より強力なピーリングでは、真皮の一部も除去されることがあります。
またケミカルピーリングで皮膚に塗布された薬液は、新しい皮膚の再生を促します。傷ついた表面部分が取り除かれた後、フレッシュな皮膚ができてくることで、小じわ、ニキビ跡、開いた毛穴などの皮膚トラブルが解消されるのです。
医療脱毛とピーリングの皮膚への影響
医療脱毛で扱うレーザー、またピーリングで用いる酸は、いずれも皮膚に多少のダメージを与えることがあります。
例えばレーザー光は、毛根に集まることで熱を生じ、結果的に火傷や皮膚の炎症を起こすことがあります。
ピーリングでは、皮膚の表面のバリアが失われることでもありますので、外部からの刺激の影響を受けやすくなり、また皮膚が乾燥しやすくなります。ピーリングを行う深さや強さによって、治まるまでに1~2週間かかることがあります。
医療脱毛とピーリングを同時に受けることができるのか
結論から申し上げると、医療脱毛とピーリングを同時に受けることは推奨されません。
例えばピーリングでは、古い角質層を取り除き、新しい皮膚が表面に出てくることを促していますが、この新しい皮膚は刺激に敏感であるため、レーザーの光を受けると、通常よりも強い炎症を起こす可能性があります。
また皮膚のバリアを失った状態でもあるため、熱を生じさせるレーザー光を受けると、さらに皮膚に含まれる水分を蒸発させることになり、一層皮膚の乾燥が進んでしまうことも起こりえます。
逆にレーザー光で脱毛した直後にピーリングを行うと、レーザーによるダメージで痛んでいる皮膚に角質細胞を溶かす酸を塗ることになりますので、皮膚がより強いダメージを受けることは必須です。
実際は、双方の施術は2週間ほどの間隔があれば、問題が起こる可能性が低くなると考えられています。もちろん施術後の皮膚の反応には個人差がありますので、2週間後に必ず次の施術を受けることが可能となる保証はありません。ただ2週間もあればどのような皮膚のトラブルも解決されることこともあり、目安として2週間は待つことが多くなっています。
【まとめ】顔脱毛とピーリングは同時にできる?皮膚へ与える影響についても解説
医療脱毛とピーリングを同時に受けることができるのか、この疑問を解決することを目的に解説しました。
医療脱毛もピーリングも皮膚にダメージを与えることがあるため、両方の施術を同時に受けることは、避けたほうがよいと考えられています。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 医療脱毛は、レーザー光が熱に変換されることで毛根部を破壊して効果を発揮している
- ピーリングは、角質を溶かす酸と薬液の力で傷ついた角質を除去し新しい皮膚の再生を促している
- 医療脱毛とピーリングは、少なからず皮膚にダメージを与えている
- 医療脱毛とピーリングの同時施術は避けるべき
- 医療脱毛とピーリングの施術は、2週間あけることが推奨
医療脱毛もピーリングも、専門的な知識と高度な技術のもと行うことで、トラブルを最小限にすることができます。
ぜひ医療脱毛とピーリングに興味を持っている方は、遠慮なく当院にご相談ください。それぞれの皮膚の状態に合わせ、適切な施術のタイミングを考えていきましょう。