タトゥーを入れた肌は脱毛できない?照射リスクと対処法
公開日:2020年01月26日 更新日:2022年09月09日
最近ではファッションの一部としてタトゥーを入れる方も増えてきましたが、タトゥーが入っている肌は医療脱毛を受けられないのでしょうか?
結論、タトゥーが入っている部分へのレーザー照射には、火傷(やけど)などのリスクがあるため、避けて照射するのが一般的です。
この記事では、タトゥーがある箇所の医療脱毛ができない理由やタトゥーがある箇所でも受けられる脱毛方法について紹介します。
この記事を読むことで、タトゥーが入っている肌へ行う医療レーザー脱毛の注意点などの理解が深まり、下記のような疑問やお悩みを解決できます。
こんな事がわかる
- なぜタトゥーを入れた肌に医療脱毛ができないのか?
- タトゥーを入れた部分に医療脱毛のレーザー照射をするとどうなる?
- タトゥーを入れた肌にも使える脱毛法は?
目次
なぜタトゥーを入れた肌に脱毛ができないのか?
なぜタトゥーの上から脱毛をしてはいけないのでしょうか?
レーザー脱毛の仕組みとタトゥーの関係
レーザー脱毛は、レーザーに含まれるエネルギーが、毛根に存在するメラニン色素に吸収されてその効果を発揮します。毛根は、吸収したエネルギーによって破壊され、そのため毛根が毛を増やす能力が阻害されます。この作用は脱毛するときにはとても有用ですが、タトゥーがある場合にはそうはいきません。
なぜなら刺青には色素を含むからです。
脱毛に使うレーザーは、刺青のインク(色素)に吸収されてしまいます。
アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーなど、レーザー脱毛に使用するレーザーの種類に関わらず、これらのレーザーがタトゥーのインクに当たると、肌は強く反応してしまいます。
実際痛みを伴いますし、熱傷を起こして水ぶくれになったり、治ってもタトゥーが歪んだり、タトゥーの色が変色したりすることもあります。
なお、タトゥー除去にレーザーを使うこともあります。実は、脱毛に使われるレーザーとタトゥー除去に使われるレーザーは全く異なるものです。
タトゥー除去用のレーザーは、色素に当たると断片化される性質を持っています。したがって、色素に当たってもエネルギー吸収されることはなく、肌にダメージを与えることは避けることができます。
最も歴史が長い医療脱毛に用いるアレキサンドライトレーザーとは
ヤグレーザー(YAGレーザー)とは?脱毛の効果と美容医療への応用について
光脱毛の仕組みとタトゥーの関係
光脱毛の仕組みも、基本的にレーザー脱毛と同じです。
すなわちIPL脱毛などの光脱毛では、毛根に含まれるメラニン色素に光のエネルギーが吸収され、その結果、毛根細胞にダメージを与えます。
したがって、色素を含むタトゥーは、光脱毛を行っても同様に強い反応を起こして熱傷を起こしてしまうなど、肌が傷ついてしまう原因となります。
タトゥーを入れた肌を脱毛する方法
ではタトゥーを入れた肌の脱毛に使える方法をご紹介します。ただし正確には脱毛ではなく、除毛が含まれています。
シェービング
タトゥーを入れた肌のための最も費用対効果の高い脱毛方法は、シェービングです。
タトゥーの上に生えてきた毛を剃ることは、タトゥーによる肌への影響が収まった後に、自宅で行うことができます。
タトゥーのある部分の毛を剃るのは、ワックスや毛抜きよりも安く済みます。
またシェーバーを使ってタトゥー部分を剃ると、ワックスやレーザー脱毛よりも痛みが少ないです。さらに剃る際には、毛が一定の長さに伸びるのを待つ必要がないため、すぐに効果が得られます。
しかし、自分で剃る場合は全ての場所の毛を剃ることができるわけではないので、限界もあります。
なおタトゥー部分の毛を剃った後は、保湿をしてください。保湿剤は荒れた肌を穏やかにし、より透明感のある肌に見せる効果があります。
ワックス脱毛
次はワックス脱毛です。
ブラジリアンワックスに代表されるワックス脱毛は、脱毛したい箇所の肌にワックスを塗り、そのワックスを剥がす際に毛も一緒に剥がしとります。
肌質が改善されることもあり、元々人気のある脱毛法のひとつですが、タトゥーに影響を与えるものではありません。
シェービングと同様、数週間に1回程度の施術は必要となりますが、
- 一度に広範囲の脱毛が可能になる
- 短時間で施術できる
- 比較的安い
と言うメリットもあります。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は、特殊な針を毛穴に挿入して電気を流し、毛根の細胞を焼却することで脱毛効果を発揮します。
この方法は、レーザー脱毛や光脱毛のように、毛根に対して治療すると言う点では同じですが、メラニン色素に反応させるわけではありません。
したがってタトゥーが入った肌であっても、安全に脱毛の施術を受けることができます。
またニードル脱毛は、
- 永久脱毛であるため効果が持続する
と言うメリットがあります。
ただし、ニードル脱毛には
- 広い範囲の脱毛は時間がかかる
- 毛を生やさないと施術ができない
- 痛みが強い
- 費用が高額になりがち
などのデメリットもあります。
実際に施術を受ける場合には、事前の説明をよく確認するようにしましょう。
【まとめ】タトゥーを入れた肌は脱毛できない?照射リスクと対処法
タトゥーの入っている箇所に医療脱毛ができない理由や、タトゥーを入れた肌にも使える脱毛方法を紹介しました。
この記事で、タトゥーがある場合の脱毛方法に関して、以下のポイントが理解できたのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 医療脱毛のレーザーは、タトゥーの色素に反応し痛みや火傷を起こす可能性が高い
- タトゥーが入っている部分には、シェービング・ワックス脱毛・ニードル脱毛が可能である
- 医療脱毛ではタトゥーを避けて施術する
あくまでも、タトゥーの入った箇所の医療脱毛ができないというだけで、タトゥーがあると医療脱毛の施術が全く受けられないというわけではありません。
トイトイトイクリニックでは、肌にタトゥーのある患者様への医療脱毛も行なっております。どこまで照射できるのかなど、不安なこともあると思います。まずは医師のカウンセリングにて、肌の診断を受けていただければと思います。