最も歴史が長い医療脱毛に用いるアレキサンドライトレーザーとは
公開日:2020年07月04日 更新日:2023年07月19日
医療脱毛では使用するレーザーによって、脱毛効果や痛みが異なることをご存知でしょうか。レーザーの種類によって得意とする肌質や毛質も違うため、どのようなレーザーで脱毛をするのがご自身にとって最適なのかも変わってきます。
この記事では、最も歴史が長いアレキサンドライトレーザーについて解説します。
この記事を読むことで、アレキサンドライトレーザーの脱毛効果や特徴などが理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- アレキサンドライトレーザーの仕組みと特徴
- アレキサンドライトレーザーによる脱毛のメリット
- アレキサンドライトレーザーによる脱毛のデメリット
目次
アレキサンドライトレーザーとは?その仕組みと特徴
アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛において日本だけでなく世界的に多く使われているレーザーです。
医療脱毛とは、エステサロンでの脱毛とは異なり、毛幹、毛根などの毛の根幹部分である毛母細胞を破壊することで脱毛効果を得る行為で、医療機関でのみ施術を許されています。
アレキサンドライトレーザーは、アレキサンドライトという希少なルビーを用いることで、755nmと比較的短い波長を発光します。短い波長には、メラニン色素への作用が強いという特性があります。アレキサンドライトレーザーによる医療脱毛では、皮膚にレーザーを照射することで、毛幹と毛根のメラニン色素に選択的に吸収された光エネルギーが熱エネルギーに変わり、毛根などを破壊するのです。
では、アレキサンドライトレーザーによる脱毛にはどのようなメリット、デメリットがあるのか、ご自身の希望と照らし合わせながら詳しくみていきましょう。
アレキサンドライトレーザーによる脱毛のメリット
世界中で幅広く行われているアレキサンドライトレーザーによる脱毛には、多くのメリットがあります。なぜ多くの人がアレキサンドライトレーザーを支持し、満足感を得ているのかご紹介します。
豊富な実績があり安心
アレキサンドライトレーザーが搭載された機器は、アメリカの厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局(FDA)によって安全な医療機器として1997年に認可されました。世界で最も厳しいといわれる承認を受けたことで、世界中でアレキサンドライトレーザーによる医療脱毛が幅広く施術されてきました。日本で初めて厚生労働省によって認可されたのも、アレキサンドライトレーザーが搭載された医療機器でした。
アレキサンドライトレーザーは日本における脱毛の歴史を作ってきたといっても過言ではありません。施術によるトラブルがほとんどなく、その実績の多さがその安全性をなにより証明しているといえるでしょう。
美容効果がある
アレキサンドライトレーザーは脱毛だけでなく、レーザーフェイシャルといわれる美容医療にも使われているほど、美容効果の期待できるレーザーです。
レーザーフェイシャルとは、顔のくすみやシミ、そばかすを目立たないようにする治療のことで、メラニン色素に働きかけるアレキサンドライトレーザーは美容医療でも活躍しています。
メラニン色素に作用する特性を活かして、肌の表面にあるシミやくすみ、そばかす、毛穴の黒ずみ、ニキビ跡などを薄くします。また、レーザーを照射することで真皮のコラーゲンの形成を促進し、ひきしめることで毛穴の開きを抑えてくれます。医療脱毛とともに美肌効果も得られるので、女性からの支持を集めています。
肌へのダメージが少ない
アレキサンドライトレーザーを搭載した脱毛機ではジェントルレーズが有名ですが、ジェントルレーズでは照射した皮膚を瞬時に冷却するシステム(ダイナミッククーリングデバイス)が、やけどなどのダメージから肌を守ってくれます。レーザーが照射される直前に、冷却ガスが噴射されることで、レーザーによる表皮のダメージと照射による痛みを軽減するのです。また、肌への冷却は肌のひきしめや肌触りのなめらかさという効果ももたらしてくれるので、施術後の満足も得やすいでしょう。
アレキサンドライトレーザーによる脱毛のデメリット
アレキサンドライトレーザーによる脱毛にもデメリットがあります。ご自身の肌の状態や脱毛に対する期待などと照らし合わせると、アレキサンドライトレーザーによる脱毛では十分に対応できない場合もあるので注意しましょう。
肌質によっては施術できない
レーザーが、毛幹や毛根以外の表皮にあるメラニンにも反応してしまうので、日焼けをした肌や肌色が黒い場合、色素沈着のある部位には、やけどや合併症を引き起こす恐れがあります。
そのため、肌の色によっては、アレキサンドライトレーザーによる医療脱毛は受けることができません。まず、ご自身の肌の状態は、アレキサンドライトレーザーによる医療脱毛に適しているのか確認することが大切です。また、施術日が決まったら、なるべく日焼けをしないように気を付けましょう。
産毛脱毛には効果を期待できない
アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に吸収される特性があるため、比較的色素の薄い産毛には反応がにぶく、脱毛効果を十分に得られない場合があります。
そのため、顔や手、背中などの色素の薄い産毛には効果を実感しにくいでしょう。アレキサンドライトレーザーによる脱毛が、ご自身の毛質や施術を受けたい部位などに合っているのか医師に相談してみましょう。
毛が濃いほど痛い
色素の濃い毛や太い毛にアレキサンドライトレーザーは強く反応するため、脱毛効果を存分に得られる反面、照射時には痛みをともないます。メラニン色素の薄い毛より濃い毛のほうがレーザーを吸収しやすいため、その効果と痛みはどうしても比例してしまいます。
そのため、毛が濃い、毛が太いというお悩みの方には、スピーディな脱毛効果を得られ適していますが、痛みは強く出てしまうでしょう。
施術の際には、医師と相談しながら進めてください。
【まとめ】最も歴史が長い医療脱毛に用いるアレキサンドライトレーザーとは
アレキサンドライトレーザーの仕組みや特徴から、そのメリット・デメリットについて解説しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- アレキサンドライトレーザーは、世界的に使用されているレーザーで、メラニン色素に強く作用して毛根などを破壊する
- アレキサンドライトレーザーは、実績が豊富で安全性が高く、肌ダメージが少ない
- シミや毛穴の黒ずみなどへの美顔効果がある
- ロングパルスのアレキサンドライトレーザーは日焼け肌には照射できない
- 産毛への脱毛効果は他のレーザーと比べ低く、毛が太く濃いほど強い痛みを伴う
アレキサンドライトレーザーは、世界中で使われており、その安全性の高さから多くのクリニックで採用されています。また日本における実績も多く、安全なレーザーとして医療脱毛の定番であるともいえます。
アレキサンドライトレーザーを用いた医療レーザー脱毛であれば、肌トラブルが起こりにくく、医療脱毛を初めて受ける方でも安心して受けることができるでしょう。
トイトイトイクリニックが導入しているライトシェアデュエットは、厚生労働省承認機の安全性を認められた、ダイオードレーザー搭載の脱毛機種となります。
症状の程度によりますが日焼け肌でも脱毛でき、産毛への脱毛効果も高いのが特徴です。
照射されるレーザーについて不安な点などありましたら、カウンセリングにてお尋ねください。患者様の毛質や肌質を確認したうえで、最適な施術方法をご提案いたします。
ライトシェア・デュエットとジェントルレーズの機能比較表
最後に当院で導入しているダイオードレーザー搭載のライトシェアデュエットと、アレキサンドライトレーザーを搭載する脱毛機種のジェントルレーズとの違いを比較表としてまとめました。
ライトシェア・デュエット | ジェントルレーズ | |
---|---|---|
使用レーザー | ダイオードレーザー | アレキサンドライトレーザー |
FDAによる認可 | あり | あり |
波長の長さ | 810nm | 755nm |
レーザーの到達度 | 深い | 浅い |
脱毛効果 | 高い | 高い |
痛み | 冷却と吸引によりやや強い | 冷却により強い |
施術時間 | 短い | 長い |
産毛効果 | あり | なし |
日焼け | OK※症状の程度による | NG |
美肌効果 | なし | あり |