脱毛後の肌の赤み(炎症)の原因と対処法

公開日 公開日:2021年08月24日 更新日 更新日:2022年12月20日

脱毛後の肌の赤み(炎症)の原因と対処法

脱毛後には、肌に赤みや熱感などの炎症が起こることがあります。
炎症と聞くと不安に思われるかもしれませんが、対処法を間違えなければ、大きなトラブルになることはありません。正しいケアを行うことで、炎症の悪化を防ぎ早く治すことができます。
この記事では、脱毛後の肌に赤みや熱感が生じる原因とその対処法について解説します。
この記事を読むことで、脱毛後の炎症についての理解を深まり、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • どうして脱毛後に肌が炎症するの?
  • 脱毛後に肌が炎症した場合、どのような対処をすればいい?
  • 脱毛後の炎症を抑えるために日常生活で気をつけたいことは?

炎症が起こる理由

まず炎症が起こる理由についてご説明します。

炎症とは何か?

炎症は、誰にでも起こる現象です。わたしたちの体がもつ免疫システムは、感染や怪我、病気から体を守るために炎症を起こします。炎症がなければ治らないものもたくさんあります。
炎症は主に2つのタイプに分類されます。
急性炎症は、通常短い期間に発生します。多くの場合は2週間以内に治ります。症状はすぐに現れます。このタイプは、怪我や病気になる前の状態に体を戻します。
慢性炎症は、炎症の進行が遅く、通常6週間以上続きます。ケガをしていなくても炎症が起こることがあり、病気や怪我が治ったからといって炎症が終わるとは限りません。慢性的な炎症は、自己免疫疾患や長期的なストレスとも関連があると言われています。
炎症の症状は、熱、痛み、発赤、腫れなどで、具体的にどのような症状が出るかは、体のどこに炎症が起きているか、何が原因かによって異なります。

脱毛後に炎症が起こる理由

炎症を引き起こす要因には、さまざまなものがありますが、体が対応しきれない刺激を受けたり異物に接触したりすると炎症が起こります。
脱毛の際、毛根の色素細胞に対してレーザーを照射し、エネルギーを蓄えて熱を発します。この蓄えられたエネルギーが周辺の皮膚に対する刺激となります。皮膚は受けた刺激によるダメージを修復しようとします。これが急性炎症です。
特にエネルギーが蓄えられやすいのは、太い毛が密集するVIOや脇の下、また血流が豊富なうえに皮膚が敏感な顔などは、炎症が起こりやすいエリアです。
施術後の皮膚が赤くなるだけでなく、熱を持っていたり、痛みを伴ったりすると、炎症が起こっているサインとなります。

脱毛後の炎症への対処法

では脱毛後に炎症が起こったら、どのように対応するのがよいのかについてご説明します。

冷却する

特に赤くなったところが熱を持っている場合、冷却することが大切です。ただし冷やしすぎると、冷やすことが皮膚への刺激となります。
例えば、濡れたタオルをあてる、凍らせた保冷剤を複数枚のタオルで覆ってあてるとよいでしょう。
なお脱毛機の種類によっては、施術と同時に皮膚を冷却する機能が備わっているものもあります。また脱毛クリニックでは、通常施術後にしっかりと局所を冷やしてくれます。その際に効果的な冷やし方を具体的に確認しておくのもよいでしょう。

保湿する

炎症を起こしていると、皮膚のバリアが一時的に弱くなり、通常では問題にならないレベルの刺激にも反応し、新たな炎症を起こすことがあります。したがって、いつもの保湿ケアを念入りにすることも大切です。
脱毛クリニックでは、施術後に皮膚へのケアとして保湿剤を塗っています。自宅で行う保湿ケアは、普段行っている化粧水や乳液を使用することで十分ですが、もしより詳しく知りたい場合は、クリニックで確認しておきましょう。

血流が増える運動や入浴を避ける

炎症を起こしている局所は、通常ダメージを修復するために血流が増えます。したがって炎症の急性期にさらに血流が増える運動や長時間の入浴、また飲酒などをすると、症状が悪化することがあります。
したがって、できれば脱毛施術当日の激しい運動や飲酒は避ける、ぬるめのシャワーにしておくなどを心がけることが大切です。特に施術をしたエリアを超えて皮膚の赤みが広がる場合や痛みが強い場合、体温が上昇することが炎症に伴う症状の悪化につながりますので、気をつけましょう。

皮膚への刺激を最小限にする

炎症を起こしているときは、保湿と合わせて皮膚への刺激を最小限にすることも重要です。
例えば、施術を受けたところを保護せず直射日光があたる状況で外出したり、施術後に残っている毛を自分で抜いたりすると、皮膚がさらにダメージを受けてしまいます。
施術後数日間は外出時に紫外線対策をする、施術を受けたエリアの自己処理はしないなどが重要な対策です。

炎症を抑える薬を使う

痛みが強い場合、炎症を抑える薬を使うこともあります。
通常は、赤みが強いエリアに炎症を抑える成分を含むクリームを塗ります。症状が悪化する前に適切に対処できれば、数日以内で症状は改善します。ただし症状が悪化する場合や数日経過しても改善しない場合は、内服薬での対応が必要となる場合もあります。
クリームや内服薬の使用は、医師が診察をして判断する必要があります。痛みが強い場合、症状がなかなか改善しない場合、あるいは心配なときは、施術を受けたクリニックに相談し、早めにクリニックを受診するとよいでしょう。

【まとめ】脱毛後の肌の赤み(炎症)の原因と対処法

脱毛後に炎症が起こる理由と対処法について解説しました。
脱毛後の炎症を早く改善するには、スキンケアと日常生活に気を配ることが大切です。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか?

この記事のポイント

  • レーザー脱毛の熱エネルギーが毛の周囲にある組織にも影響を与えるため、肌に発赤、熱感、腫れ、痛みなどの副反応が現れることがある
  • 発赤、熱感のある場合には、濡れたタオルなどで冷やしてクーリングするとよい
  • 脱毛後には保湿ケアをして、低下したバリア機能を回復させる
  • 炎症を悪化させないためには、肌の刺激を最小限にすることが大切
  • 体温が上昇すると炎症が悪化する恐れがあるので、長時間の入浴、激しい運動、飲酒を避ける
  • 痛みが強い、炎症が引かない場合はクリニックで薬の処方を受ける

トイトイトイクリニックでは、脱毛後の肌トラブルに無料で対応させていただいております。
医師が診察して必要であれば薬を処方させていただきますので、肌の状態でご心配な点がございましたら、クリニックまでご連絡ください。
患者様の不安や悩みを解消できるよう、迅速に対処させていただきます。

女性の顔脱毛は痛い?痛みを感じやすいパーツは?

女性の顔脱毛は痛い?痛みを感じやすいパーツは?

  • 医療脱毛の痛み
更新日:2023年05月31日

ワンランク上の肌を目指す女性にとって、気になるのが「顔脱毛」ですよね。顔脱毛で産毛がなくなると、顔の印象が明るくなったり化粧のノリがよくなったりなどさまざまな美容効果が期待できます。しかし、心配になるのが顔脱毛に伴う副反...

詳しく見る

脱毛が原因による毛嚢炎(毛包炎)とその治療法

脱毛が原因による毛嚢炎(毛包炎)とその治療法

  • 医療脱毛のリスクと副作用
更新日:2022年09月28日

医療脱毛とは、毛根や毛乳頭にレーザーによる熱刺激を与えて、毛を生やさなくする治療法です。 家庭用脱毛器と違って、クリニックでの脱毛ならずっと毛が生えてこない「永久脱毛」を目指すことができます。 ツルスベ肌を目指す女子なら...

詳しく見る

関連する脱毛メニュー