ピルを服用中は医療脱毛できるの?リスクも解説
公開日:2022年04月27日 更新日:2023年01月23日
患者様から「ピルを内服したまま医療脱毛できるのか」といった相談を、最近よくされるようになってきました。
実際、最近ピルを内服されて来院されてくる女性の方が増えてきています。一重に、ピルに対する認識が変わってきたことや、ピルを内服するメリットが増えてきたからでしょう。
この記事では、ピルと医療脱毛にまつわる素朴な疑問をわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、下記のようなお悩みや疑問を解決します。
こんな事がわかる
- ピルを内服していても医療脱毛できるのか
- ピルを内服していることによる医療脱毛のリスク
- ピルを内服しながら医療脱毛をする際の注意点
目次
ピルを服用中でも医療脱毛はできるのか
結論からいうと、ほとんどの場合はピル内服中であっても医療脱毛をすることは可能です。ただし、ピルの副作用が強く出てしまっている場合は、医療脱毛でさらに体に負担をかけることになってしまうので、脱毛は控えておいたほうがよいでしょう。
ただし、稀にピルを服用している場合にお断りされるクリニックやサロンもありますので、事前に電話して確認しておくとよいですね。
当院では、ピル服用中でも脱毛の施術はお受けいただけます。
ただピルを内服されていることは、事前カウンセリングの際には必ずお伝えください。ピルの内服の有無を含め、個人個人に合わせた最適なプランをご提案させていただくためです。
その他、心配な点などあったら、ぜひ担当医師・スタッフにお気軽にご相談下さい。
ピルを服用中に医療脱毛をするリスクは?
では、ピルを内服していると医療脱毛にどのような影響があるのでしょうか。順番に診ていきましょう。
色素沈着が起こりやすい
もともと医療レーザー脱毛は、メラニン色素に反応しやすいレーザー光を使うことで、毛根にダメージを与える仕組みです。そのため、通常シミを悪化させることは非常に少なく、シミ改善にも効果があるという報告もあります。
ただし、ピルによるホルモンバランスの変化は、まれに色素沈着や肝斑などのシミを悪化させることがあります。シミはさまざまな環境などの影響で、良くなったり悪くなったりをするため、医療脱毛での刺激がシミを悪化させる可能性も「ゼロ」ではありません。
レーザーの刺激で色素沈着を起こした場合、そのうち消えていくものとはいえ、ある程度の期間は残る可能性もあります。ピルを内服された後、シミができやすくなったと感じている人は、事前カウンセリングの際に担当医師・スタッフに相談しておいたほうが無難です。
痛みを感じやすい可能性
ピル内服中は、ホルモンバランスの影響で肌が敏感になっていることがあります。
医療脱毛では、ある波長を集中させてエネルギーを高めたレーザー光を使用します。メラニン色素にだけ反応し、通常の肌には反応させづらくしているとはいえ、肌へのダメージもある程度生じます。
また、痛みはどんな方にも共通しているため、痛みを多少感じる程度であれば問題ありません。しかし、ピルを服用している影響で痛みを感じやすくなっていると、普通なら耐えられる程度の脱毛施術の痛みでも、苦痛が伴う可能性もあります。
特に普段から痛みに弱い方や、ピルを内服中で痛みに対して不安になる方は事前にご相談いただくと、施術前に麻酔をすることで痛みを抑えることができます。ぜひ遠慮せずに、担当医師やスタッフへ伝えるようにしましょう。
肌トラブルが起こる可能性
ピル内服でホルモンバランス変わっていると、特に内服初期は体の変化も大きく変わります。
「今まで医療レーザー脱毛で副反応が強くでなかったのに、ピルを飲んでから肌が敏感になった」という方もいらっしゃいます。さらに、ピル内服中に医療レーザー脱毛をすると、ニキビや毛嚢炎などができやすくなる方もおられます。
ピルの内服によって、このような肌荒れが起きやすくなっている場合には、クリニックに相談するようにしましょう。
ピルを服用中のアフターケアのポイントは?
ピル内服中でも、医療レーザー脱毛はできますが、副反応が強くでたり痛みが強くなったりと肌トラブルが起きることもあるため、通常よりも一層アフターケアを意識する必要があります。
特に次のことに気をつけたほうがよいでしょう。
- 医療レーザー脱毛の前後には保湿をしっかり行う
- 医療レーザー脱毛当日は、激しい運動を控えて、長時間の入浴は控える(シャワー浴がおすすめ)
- 日光での肌荒れを防ぐために、低刺激性の日焼け止めクリームと合わせて、帽子や傘を使って紫外線対策をすること
- 肌を洗うときはよく泡をたてて優しく洗うこと
これらを意識するだけでも、ピル内服による肌荒れをかなり軽減することができるでしょう。
【まとめ】ピルを服用中は医療脱毛できるの?リスクも解説
ピル内服と医療脱毛について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- ピルを服用していても基本的に医療レーザー脱毛を受けることはできる
- ピルを服用の医療レーザー脱毛の施術は、色素沈着が起こりやすかったり、痛みを感じやすかったり、肌トラブルが生じやすかったりするため、個人個人に合わせた施術の調整が必要な場合がある
- ピルを服用中の医療レーザー脱毛の肌トラブルは、保湿や紫外線対策などのアフターケアをしっかりすることで、かなり軽減することができる
ピル内服中の医療脱毛についてご不安な点がありましたら、ぜひ当院の担当医師・スタッフにご相談ください。丁寧にカウンセリングさせていただきます。