鼻毛脱毛は医療のレーザー脱毛でできるの?痛みについても解説
公開日:2021年07月16日 更新日:2023年05月15日
鼻毛が出ていると清潔感や美しさを損なうことから、鼻毛は不要だと思っている方も多いようです。けれど、鼻毛は健康を守るという重要な役割をもっています。
鼻毛の役割を損なうことなく、鼻毛脱毛をすることはできるのでしょうか?
また、鼻毛脱毛時の痛みはどの程度あるのでしょうか?
この記事では、鼻毛脱毛について解説します。
この記事を読むことで、鼻毛が生える理由や役割、鼻毛脱毛の範囲や痛み、安全に鼻毛を脱毛するための注意点について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 鼻毛にはどのような役割があるの?
- 鼻毛は脱毛しても大丈夫?
- 鼻毛はどこまで脱毛できるの?
- 鼻毛脱毛は痛い?痛くない?
目次
鼻毛が生えている理由
まずそもそも鼻毛がなぜ生えているのか、その理由についてご説明します。
鼻毛の役割
人にはなぜ鼻毛があるのか、不思議に思ったことはないでしょうか?
実は鼻毛には重要な役割が2つあります。
ひとつ目の役割は、危険な粒子やアレルギーの原因となる花粉からわたしたちを守る役割です。
わたしたちが呼吸をするとき、空気を吸い込むだけではなく、空気中のあらゆる粒子を一緒に吸い込んでいます。この粒子には、ほこり、花粉、ウイルス、細菌などが含まれています。また、化学物質で汚染された危険な粒子も含まれています。わたしたちが鼻で呼吸すると、鼻毛はそれらの粒子をキャッチし、体内に入るのを防ぐのです。
わたしたちの鼻には2種類の鼻毛があり、それぞれが協力してわたしたちを守っています。
鼻の奥には小さく細い毛(繊毛)があります。
この毛は常に前後に揺れており、粘液中の危険な粒子をキャッチし、粒子で満たされた粘液を喉の方に移動させる働きがあります。その後粘液は吐き出されるか、飲み込まれます。
鼻毛の2つ目のタイプは鼻の穴(鼻孔)の近くに存在する太くて長い毛で、たまに外から見える毛がこの鼻毛です。
このタイプの鼻毛は大きな粒子をキャッチしています。そして、わたしたちがくしゃみや鼻をかむまで、この粒子を閉じ込めています。
例えば、空気中に花粉がたくさんあると、この前方の鼻毛で花粉をキャッチしています。
鼻毛のもうひとつの役割は、吸い込んだ空気に湿度を与えることです。空気が鼻孔を通過する際に、空気に対して熱と湿気を与えます。
湿度は、喉頭や肺などの他の呼吸器系にとっても重要な要素です。逆に乾燥した空気が呼吸器系のなかに満たされると、粘膜が乾燥して傷つきやすくなり、出血する原因ともなりえます。
鼻毛が長くなる理由
大人になると、多くの人が鼻孔から鼻毛が出ているのが見えるほどになります。そこまで伸びると、鼻毛が気になって仕方がないかもしれません。
鼻毛が長くなる理由は、大気汚染が影響していると言われています。いつも吸う空気が汚染されていると、絶えず鼻毛で粒子をブロックする必要があるため、必然的に鼻毛が伸びやすくなるわけです。
ただし、そのメカニズムは完全に解明されたわけではなく、医学的な根拠があるわけではありません。
鼻毛の脱毛処理
鼻毛はとても重要な仕事をしていることはわかりましたが、鼻毛が長くなりすぎると、抜いたり、切ったりして処理したくなります。
では、どのような方法があるのでしょうか?
具体例や注意点をご説明します。
鼻毛の脱毛方法①ワックス
まず、ワックスを用いて鼻毛を脱毛する方法があります。
ただし鼻毛をワックスで処理したり、抜いたりすることはあまりお勧めできません。強い力で抜いてしまうと、鼻毛が巻き毛になったり、感染症の原因になったりするからです。
どうしても自分で脱毛したい場合は、鼻孔の縁の内側の毛だけを除去するように設計された、鼻用ワックス製品を使用することを検討しましょう。
もしワックス脱毛後に脱毛したところが痛む場合は、タオルをぬるま湯で湿らせて患部に当ててください。この温湿布は、痛みを和らげる効果があります。
鼻毛の脱毛方法②レーザー脱毛
どうしても鼻毛脱毛を本格的にしたい人には、医療レーザーによる脱毛を検討してみてもよいでしょう。
脱毛範囲は狭いですが、レーザー脱毛では鼻孔の縁の内側にある目立ちやすい毛だけをターゲットにします。これにより、鼻毛が目立たなくなります。
医学的にも重要な役割のある鼻毛を脱毛するため、専門的な知識のある医師または看護師が対応する方が安心できます。
鼻毛の脱毛範囲
鼻毛をレーザー脱毛する際は、鼻孔の縁の内側、なかに向かって1㎝程度までに留めます。
それ以上の範囲を脱毛すると、鼻毛が本来の役割を果たせなくなるからです。また鼻の内側は粘膜があるため、脱毛の行為によって深く傷つき、出血しやすくなる可能性があります。
鼻毛のレーザー脱毛による痛み
鼻毛をレーザー脱毛する際は、通常の脱毛と同じくらいの痛みを感じることが想像されます。
ただ、もし脱毛後も痛みに耐えられない状況であれば、担当者に相談してみましょう。感染症が合併している可能性を含め、何らかのトラブルが発生している可能性があります。
鼻毛を脱毛するメリット
鼻毛を脱毛することは、デメリットに勝るメリットがある場合があります。
特に知らない間に長い鼻毛が生えてしまう人は、少し脱毛するだけでも美容・衛生面でのメリットを享受することができるでしょう。
鼻毛を脱毛することで、長期にわたって鼻毛の手入れから解放されるかもしれません。
鼻毛を脱毛するときの注意点
ご説明した通り、鼻毛は体の中で重要な役割を果たしているので、あまり極端に手を加えるべきではありません。
鼻毛を除去することで起こりうる合併症は以下の通りです。
- 痛み
- 抜毛部位の感染症
- 鼻毛が巻き毛となって生えてくる
- 鼻の中の粘膜の損傷
- 気道にほこりや花粉、有害物質が入る危険性が高まる
【まとめ】鼻毛脱毛は医療のレーザー脱毛でできるの?痛みについても解説
鼻毛が生えている理由から鼻毛脱毛について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか?
この記事のポイント
- 鼻毛は、異物が体内に侵入するのを防ぐとともに、吸い込んだ空気に湿度を加える役割をもっている
- ワックス脱毛は肌への負担が大きいためお勧めしない
- どうしても鼻毛脱毛を行うのであれば、鼻毛脱毛に対応する安全性の高い医療レーザー脱毛でまずは相談してみる
- 鼻孔の縁の内側に向かって1㎝程度までであれば、鼻毛の役割を損なわずに安全に脱毛できる
- 鼻毛脱毛は他の部位と同じ程度の痛みを伴う
鼻毛脱毛をするときには、鼻毛の役割を損なわない程度に脱毛することが大切です。また、鼻毛は体内への異物の侵入を防ぎ、アレルギーや感染症を軽減しています。この点は、アレルギーや喘息を持つ人にとって特に重要です。
どんなに長い鼻毛が見苦しくても、危険な粒子を吸い込んで常に体調を崩すことに比べれば、それほど悪いことではないかもしれません。
どうしても鼻毛脱毛をやりたい方は、健康を守るためにも、鼻毛の重要性について専門的な知識をもち、適切に対処できるクリニックで脱毛することをおすすめします。
トイトイトイクリニックでは、熱傷のリスクが高いことから、鼻毛の医療レーザー脱毛は行っておりません。