医療レーザー脱毛の機器の種類とその違い
公開日:2018年02月23日 更新日:2023年04月26日
医療脱毛で使用されるレーザー機器には、さまざまな種類があります。
施術を受ける際には、各医療機器の特徴を理解した専門的知識を持つ医療従事者が対応するため心配する必要はありません。しかし、安心して施術を受けるためには、各医療機器の違いをあらかじめ患者様自身が理解しておくことも大切です。
この記事では、医療脱毛で使用するレーザーの種類や照射方法の違い、施術で使われることが多い医療脱毛機器の特徴などを解説します。
この記事を読むことで、レーザーの種類や照射方法の違い、代表的なレーザー脱毛機器の特徴などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの違い
- ショット式レーザー機器と蓄熱式レーザー機器の仕組み
- ライトシェア・デュエット、ジェントルレーズ、メディオスターNext Pro、ソプラノアイスプラチナムの特徴
目次
医療脱毛に利用されるレーザーの違い
まず医療脱毛に利用されるレーザーの違いについてご説明します。
アレキサンドライトレーザー
レーザー脱毛で古くから使われていて実績があるのは、アレキサンドライト方式です。
アレキサンドライトレーザーの特徴は、他のレーザに比べて波長が短いことです。具体的にはアレキサンドライトレーザーは755nm、ダイオードレーザーは810nm、YAGレーザーは1064nmとなっています。
波長が短いと、皮膚にレーザーを当てても深く浸透しません。そのため、他のタイプのレーザーに比べて痛みが少ないと言われています。またアレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に吸収されやすい特徴があるため、皮膚の色が薄い人に適しています。
ただし、アレキサンドライトレーザーによる脱毛で永久脱毛を実現するためには、より多くのセッションが必要となります。またメラニンを多く含む皮膚の色が濃い人に対しては、レーザーが吸収されやすいこともあって照射が難しくなります。
最も歴史が長い医療脱毛に用いるアレキサンドライトレーザーとは
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーの波長より長くYAGレーザーよりも短い波長を持つことから、幅広い部位の脱毛に利用できる特徴があります。
またダイオードレーザーは、日本人に多い中程度の濃さの皮膚に非常に効果的です。非常に汎用性が高く、技術の進歩に伴い、痛みをあまり感じない施術が可能になっています。
ダイオードレーザーは、ほどよい波長を使用しているため、皮膚損傷のリスクを減少させます。周囲の皮膚へのダメージが少ないため、施術後の回復時間が短くなり、短期間で複数回の施術が可能となります。
ダイオードレーザーとは?脱毛や美容医療への応用について
YAGレーザー
YAGレーザーは、他のレーザーに比べて最も波長が長いことが特徴です。そのため、皮膚の深いところに作用することができます。
皮膚の深いところがターゲットになると、毛根の底部に到達する可能性が高く、数回の施術で毛根を永久に死滅させることができます。
また皮膚の奥深くにレーザーを照射するため、程度によりますが皮膚の色が濃い人や日焼けをした人にも使用できます。
ただし他のレーザーと比べると、多少痛みが強いという特徴もあります。
ヤグレーザー(YAGレーザー)とは?脱毛の効果と美容医療への応用について
医療レーザー脱毛機器の照射方法の違い
脱毛に使う医療レーザーの照射方法には、2種類あります。次に照射方法の違いをご説明します。
ショット式レーザー機器
ショット式は、最も一般的な照射方法です。
その名前の通り照射口から単発のレーザーを照射し、脱毛したいエリア内を何度も移動して照射を繰り返します。
照射の際はバチッとレーザーがでますが、「輪ゴムで弾かれるような痛み」を感じます。
毛根の細胞を破壊することで効果を発揮しますので、一般的には数日程度で効果がみられます。
蓄熱式レーザー機器
比較的新しいタイプの照射方法です。
ショット式とは異なり、出力の低いレーザーを連続照射し、毛根に熱を蓄えてじっくりと加熱していきます。そのため痛みが軽く済む特徴があります。
また皮膚の浅いバルジ領域にエネルギーを加えており、メラニン色素をターゲットとしていないことから、他の方法では対応が困難だとされている色の濃い皮膚や産毛への施術も可能になっています。
代表的な医療レーザー脱毛機器の種類と特徴
それでは、代表的な医療レーザー脱毛機器についてご紹介します。
ジェントルレーズ
従来から多くの医療脱毛クリニックで、使用されている脱毛機器です。
ジェントルレーズは、アレキサンドライトレーザーをショット式で照射します。この機器の特徴は、レーザーを照射するときに皮膚の表面をマイナス21度まで冷やす窒素ガスを噴射することです。それにより、レーザーによる熱さを瞬時に冷却できますので、痛みや皮膚のトラブルを最小限に留めることが可能になっています。
なおジェントルレーズには、照射範囲を拡大させたジェントルレーズプロ、YAGレーザーも選択できるジェントルマックスプロという上位機種もありますが、いずれも同じ冷却機能があります。
ライトシェア・デュエット
ライトシェア・デュエットは、ジェントルレーズとともに日本で人気がある厚生労働省承認機器です。
ダイオードレーザーをショット式に照射する機器で、照射口が2種類あることが特徴です。
2種類の照射口には、まず吸引機能がついていて全身などの広い範囲の脱毛に適した照射口があります。こちらはレーザーの照射と皮膚の吸引を同時に行うことで、痛みの軽減を図ります。またもうひとつの照射口は冷却機能がついており、こちらは顔などの狭い範囲の照射に適しています。
一台で体のさまざまな部位を効率よく対応できる特徴があるのが、ライトシェア・デュエットです。
メディオスターNext Pro
メディオスターNext Proもダイオードレーザーを利用する蓄熱式の脱毛機器で、日本国内で非常に人気があります。
施術時にジェルを塗布する必要がありますが、毛や皮膚の色に関係なく施術効果を得ることができるのが、最大のメリットです。皮膚への負担が少ないことも、人気の理由です。
ソプラノアイスプラチナム
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの3種類のレーザーを利用している蓄熱式の脱毛機器です。
幅広い種類の皮膚や毛質に対応できるメリットがありますが、効果がみられるまで少し時間がかかるデメリットもあります。
蓄熱式医療脱毛・エステ脱毛をすると永久脱毛できなくなる理由
【まとめ】医療レーザー脱毛の機器の種類とその違い
医療脱毛で使用される3種類のレーザーの特徴や照射方法の違い、人気の脱毛機器について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- アレキサンドライトレーザーは痛みが少ないが、永久脱毛するためにはより多くのセッションが必要
- ダイオードレーザーは日本人の肌色に適していて、皮膚へのダメージが少ない
- YAGレーザーは肌の色が濃い人にも使用できるが、痛みが強め
- ショット式は単発のレーザーを繰り返し照射して毛根を破壊する方式で、蓄熱式は出力の低いレーザーを連続照射して毛根をじっくり加熱する方式
- ジェントルレーズは、アレキサンドライトレーザー×ショット式の脱毛機器。ライトシェア・デュエットは、ダイオードレーザー×ショット式の脱毛機器。メディオスターNext Proは、ダイオードレーザー×蓄熱式の脱毛機器。ソプラノアイスプラチナムは、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの3種類を利用している蓄熱式の脱毛機器
どこで医療脱毛を受けようか迷ったら、クリニックが採用している脱毛機器もチェックしてみましょう。
トイトイトイクリニックでは、しっかりと効果が実感でき、施術時の痛みへの対処もされている実績のある厚生労働省に認可されている「ライトシェア・デュエット」のみを用いた医療レーザー脱毛を提供しております。
施術回によって、他の医療脱毛機器が変わったり、光脱毛機に変わったりすることは一切ないため、安心して医療脱毛をお受けいただけます。