多毛症で永久脱毛は可能?施術前に知っておきたい事も解説

公開日 公開日:2021年05月25日 更新日 更新日:2023年07月31日

多毛症で永久脱毛は可能?施術前に知っておきたい事も解説

女性は誰でも顔や体に毛が生えていますが、その毛は通常、非常に細くて薄い色をした毛がまだらに生えています。
アジア人は他の人種に比べて、多毛症の頻度が少ないと言われてはいますが、多ければ約10%の女性が、体や顔に過剰にムダ毛が生える「多毛症」と呼ばれる状態だと考えられています。このように稀な状態であれば、多毛症は女性にとってはコンプレックスの原因となるかもしれません。
この記事では、多毛症と永久脱毛について解説します。
この記事を読むことで、多毛症の原因や対処法、永久脱毛が可能であるのかについて理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 多毛症の原因
  • 多毛症の対処法や治療法
  • 多毛症に対する永久脱毛は可能なのか?
  • 多毛症に効果的な医療脱毛機と注意点

多毛症の原因

まず多毛症の原因について、ご説明をします。

ホルモンバランスの乱れ

多毛症とは、過剰に毛が生えている状態で、単に毛が多いだけでなく、通常は毛が生えないようなところにも毛が生える状態を指しています。
男性ホルモンであるアンドロゲンは、体毛をふやす働きがあります。女性であっても、誰でもアンドロゲンを分泌していますが、その量は通常は少ないものです。
しかし、ホルモン分泌の乱れなどにより、アンドロゲンが過剰に分泌されることがあります。その結果、髭などの男性型の髪の毛の成長が見られるようになります。

治療を必要とする病気や薬剤の影響

多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣に良性の嚢胞ができることで、ホルモン分泌に影響を与えます。その結果、多毛症の原因となるばかりでなく月経周期の乱れや生殖能力の低下を引き起こします。
また、副腎の障害を起こすクッシング病や副腎腫瘍などでも、多毛症がみられます。
さらに次に紹介するような薬剤の服用により、体毛や顔毛が過剰に生えてくることがあります。

  • ミノキシジル(髪の成長を促進するために使用される)
  • ステロイド剤
  • シクロスポリン(免疫抑制剤として臓器移植の際に使用されます)

なお、多毛症になった原因がわからない特発性多毛症もあります。特発性多毛症は、治療が困難な場合があります。

多毛症の対処法や治療法について

次に、多毛症の対処法や治療法についてご説明します。

ホルモンレベルの管理

肥満は体内でのホルモン産生レベルに影響を与え、多毛になることがあります。この場合、健康的な体重を維持することで、薬を使用せずにアンドロゲンのレベルを修正することができます。
多嚢胞性卵巣症候群や副腎障害の症状を伴う多毛であれば、医学的な治療が必要になることがあります。避妊薬などを用いて薬物療法を行うこともありますが、ホルモンレベルのバランスを整えて多毛の状態を改善させることに役立ちます。

脱毛

脱毛技術は、過剰な毛や不要な毛を処理する方法です。多くの女性が脚やビキニライン、脇の下などのムダ毛を処理しているのと同じ方法です。
確かに医療機関で用いられる脱毛法は、脱毛効果があることは事実です。
しかし、多毛症の方に対しては、永久脱毛ではないためにまた時間をあけて脱毛を行う必要が出てくるでしょう。したがって、根本的な解決につながるものではないかもしれません。

多毛症に対する永久脱毛は可能なのか?

では、多毛症に永久脱毛の施術をすることは可能でしょうか?

多毛症に対応できる永久脱毛機器

結論から申し上げると、多毛症の方でも医学的な治療を必要とする状態でなければ、永久脱毛が可能です。
永久脱毛に用いる脱毛法には、レーザー脱毛やニードル脱毛(電気脱毛)があります。
このうちニードル脱毛(電気脱毛)は、確かに永久脱毛の効果がありますが、一本ずつの毛を対象に施術しますので、多毛症の人の脱毛には向かないでしょう。
一方、レーザー脱毛は、広い範囲の脱毛を一気に行うことができる機器もありますので、多毛症にも効果を発揮することができます。
蓄熱式医療脱毛・エステ脱毛をすると永久脱毛できなくなる理由

多毛症の脱毛で注意すべきこと

多毛症の人の脱毛の際に注意すべき点は、まず医学的な治療が必要な脱毛ではないことを確認することです。
また、ショット型レーザー機器を用いて脱毛すると、痛みが強く出る可能性があります。
このショット型レーザーは、毛根のメラニン色素にエネルギーを蓄えることで毛根細胞を死滅させ、効果を発揮しています。したがって、多毛症の方のように色の濃い毛が多く生えている場合、色素にエネルギーが集中する可能性があります。そのため過度に痛みを感じたり、過剰なエネルギーによって火傷(やけど)を負ったりすることがあるかもしれません。
ただ施術時の痛みについては、照射出力の調整で緩和できますので、担当の施術者と相談しながら受けるのがおすすめです。

【まとめ】多毛症で永久脱毛は可能?施術前に知っておきたい事も解説

多毛症の原因、対処法や治療法、永久脱毛は可能なのかについて解説しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 多毛症とは過剰に毛が生え、通常は生えないところにも発毛する状態を指す
  • 多毛症の原因は男性ホルモン・アンドロゲンの過剰分泌
  • ホルモンバランスの乱れのほか、病気の治療や薬剤の影響で発症するが、原因不明の特発性多毛症もある
  • 多毛症はホルモンレベルの管理や脱毛で対処できる
  • 医学的治療が必要ない場合はレーザー脱毛が可能
  • 多毛症には広範囲を永久脱毛できるレーザー脱毛が適する
  • 色素の濃い毛が多く生えるため、火傷のリスクが高く注意が必要

多毛症は医学的治療が必要な場合がありますので、専門医の在籍する医療機関を受診するようにしましょう。医療機関に相談したら医学的対応のほか、医学的治療が必要ない場合に限っては永久脱毛という選択肢が生まれます。
ひとりで悩まず、ぜひ皮膚科医の在籍するトイトイトイクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。厚生労働省に安全性と脱毛効果を認められた医療レーザー脱毛機「ライトシェアデュエット」での脱毛施術を提供いたします。

参考文献

脱毛中に生理がきたらどうする?生理前や終わりかけなど疑問を解決

脱毛中に生理がきたらどうする?生理前や終わりかけなど疑問を解決

  • 医療脱毛コラム
更新日:2023年05月26日

脱毛の予約日と生理が重なり、困った経験がある方も少なくないでしょう。 生理中でもVIOやヒップ以外であれば脱毛はできますが、生理直前から生理の終わりかけまでの期間は心身ともにデリケートになっています。 そのため、施術日と...

詳しく見る

埋没毛(埋もれ毛)の原因と治し方?脱毛施術は大丈夫?

埋没毛(埋もれ毛)の原因と治し方?脱毛施術は大丈夫?

  • 医療脱毛コラム
更新日:2023年07月31日

顔剃り・脇やアンダーヘアなどのムダ毛を自己処理すると、黒いポツポツとしたものがでてくるようになったことはありますか? これは自己処理するとでてきやすい「埋没毛」(まいぼつもう)と呼ばれる現象です。見た目を気にして自分で無...

詳しく見る

部分脱毛と全身脱毛はどっちがおすすめ?【コスパ・仕上がりetc】

部分脱毛と全身脱毛はどっちがおすすめ?【コスパ・仕上がりetc】

  • 全身脱毛
更新日:2022年12月09日

医療脱毛には、部分脱毛と全身脱毛のコースが設けられています。 できるだけ時間とコストをかけずに理想のツルツル肌になるには、どちらを選択すればいいのでしょうか? 自分にベストな選択をするには、それぞれの仕上がり、脱毛にかか...

詳しく見る

関連する脱毛メニュー