脱毛後の肌荒れ・かゆみ対策には保湿が必須!その理由とは?

公開日 公開日:2021年08月26日 更新日 更新日:2022年08月30日

脱毛後の肌荒れ・かゆみ対策には保湿が必須!その理由とは?

医療脱毛の施術では肌にレーザーを照射するため、施術後にかゆみやほてり、赤みなどの肌トラブルが生じることがあります。
せっかくムダ毛がなくなっても、肌荒れやかゆみが残るとがっかりしますよね。
では、脱毛後の肌荒れやかゆみを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
この記事では、脱毛後の肌を美しく保つポイントや効果的なケアなどを解説します。
この記事を読むことで、脱毛後の肌トラブルの原因や予防法を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 脱毛後に肌荒れやかゆみが起きやすい理由
  • 肌荒れやかゆみが起きやすい部位
  • 脱毛後に起きやすい肌トラブルの内容
  • 脱毛後の肌荒れ・かゆみ対策
  • 脱毛前にできる肌荒れ対策

脱毛後は肌荒れ・かゆみが起こりやすい

脱毛後の肌はレーザーや光による刺激によってダメージを受けています。では、脱毛によってどんなダメージを受けているのか、その原因や肌トラブルを起こしやすい部位、肌トラブルの種類についてご紹介します。

肌荒れやかゆみが起こる原因は?

医療脱毛では強力なレーザーを照射し、メラニン色素に反応させることで発毛組織のある毛根を破壊し、半永久的に毛が生えないようにします。
このレーザーは皮膚に存在するメラニン色素にも反応し熱を生じるため、皮膚にもダメージを与えてしまいます。この熱は皮膚内部にこもり、放出されるまで時間がかかるため、しばらくの間はほてりとして感じられることがあります。また、この熱は皮膚の水分を蒸発させ、肌を乾燥しやすい状態にします。
皮膚を構成する細胞を満たしていた水分が失われると、肌のいちばん表面にある角質層のバリア機能が低下します。このバリア機能は肌の水分を保ち、紫外線やウイルス、花粉などの外部刺激から肌を守るという重要な役割があります。
しかし、肌の水分量が低下するとバリア機能が働かなくなるため、乾燥しやすくなるだけでなく、炎症や腫れ、赤みなどの肌トラブルへと発展しやすくなるのです。

肌荒れやかゆみが起こりやすい部位は?

肌荒れやかゆみなどのトラブルが起こりやすいのは、皮膚が薄く、毛質が太く、色の濃い部位です。
レーザーの特質上、メラニン色素の濃い太い毛には反応しやすく、痛みが強い傾向があります。それだけ毛穴の中の毛根へのダメージも大きく脱毛効果が高い反面、痛みも強くなるのです。そのため、デリケートゾーンであるVIOや脇の脱毛では、炎症やかゆみなどの肌荒れが起こりやすい傾向があります。
また、顔は皮膚が薄く敏感であるために、強いレーザーの刺激によって肌トラブルが生じることがあります。顔のムダ毛は薄く細い産毛であるため、レーザーの出力を上げることもあり、脱毛による刺激で肌荒れを起こしやすいパーツといえます。

脱毛後に起こり得る肌トラブルとは

脱毛後は皮膚がダメージを受けているため赤みやかゆみなどが生じやすいものですが、数日経つと自然と落ち着いてくるもの。
しかし、なかには症状の重いトラブルに発展することもあります。脱毛後どのような肌トラブルが起こりやすいのか、確認しておきましょう。

乾燥・かゆみ

レーザーによるダメージによって、脱毛後は肌がいつも以上に乾燥します。
レーザーによってバリア機能が低下した肌は水分を保持する力も衰えており、うるおいが失われやすく、さらに乾燥するという悪循環に陥りがちです。普段から乾燥が気になる方の場合、脱毛後はその症状が進行して、かゆみとなる恐れもあります。

赤み・炎症

脱毛による熱の影響でバリア機能が低下した肌は、ウイルスやホコリなどが侵入しやすい状態になります。これは細胞と細胞の間をうるおしていた水分が少なくなることで細胞の間に隙間ができ、そこからアレルゲンと呼ばれる異物やウイルス、花粉などが皮膚に侵入しやすくなるためです。
異物が侵入すると異物を排除しようと身体の免疫機能が働き、炎症を引き起こす物質が大量に放出されます。このとき、毛細血管を広げ血流を増やすことで免疫に関わる細胞を集めるために、炎症や赤み、腫れとして身体に現れてしまうのです。ヒリヒリとした痛みを伴った炎症になりやすく、かきむしったり頻繁に触ったりすると、さらにバリア機能が低下するため、症状の悪化を招いてしまいます。

毛嚢炎

毛嚢炎は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの常在菌がバリア機能の低下した皮膚から体内に侵入することで引き起こされる炎症です。
毛根を包む毛嚢(毛包)が細菌感染することで起きますが、見た目はニキビのようであるためにそのままにしてしまいがちです。しかし、処置をする必要があるので、必ず医療機関に相談することが大切です。

黒ずみ

黒ずみは色素沈着によって生じます。通常、皮膚が刺激を受けると表皮にある基底層とよばれる部分でメラニンが生成されますが、皮膚の新陳代謝によって押し出されていき、皮膚から剥がれ落ちます。しかし、外部刺激や免疫力の低下などによって皮膚の新陳代謝が乱れると、皮膚内部にメラニン色素が沈着することで、黒ずみになってしまうのです。
皮膚が入れ替わらず新しい皮膚が形成されないと、バリア機能も維持されなくなります。黒ずみの予防としても、乾燥から肌を守ることでバリア機能と新陳代謝を正常に機能させることが肝心です。

硬毛化

硬毛化は、毛質が濃く太い毛が生えてくる状態を指します。産毛のように細かった毛が、太くなったり色素が濃くなったりしてしまうのです。
硬毛化は色素が薄く細い産毛のような体毛が生える顔や背中、腕にレーザーを照射した後に起こりやすく、VIOや脇などの太く色素の濃い毛が生える部位ではほとんど症状が出づらいと言われています。
明確な原因はまだ解明されていませんが、硬毛化はレーザー脱毛で起こる恐れがあると言われています。
レーザーの特質上、メラニン色素が濃い場合は威力を発揮しやすく脱毛効果も高いのですが、メラニン色素の薄い産毛には十分なダメージを与え発毛組織を破壊しきれず、かえって細胞に刺激として伝わってしまい、毛の成長を促してしまうという考え方があります。

脱毛後の肌荒れ・かゆみ対策には保湿

脱毛によるレーザーは、毛根のみならず皮膚にもダメージを与えてしまいます。そのため、普段以上のケアが必要になり、なかでも保湿が鍵を握ります。
どのような保湿ケアを重点的に行うべきか、その理由や効果的な方法についてご紹介します。

保湿が大切な理由

通常であれば、乾燥や赤みが生じても自然に細胞が修復され改善していきますが、レーザーによる大きなダメージを受けるとそうはいきません。
ダメージを受けると、皮膚の水分を維持してくれる天然保湿因子や細胞と細胞の隙間を満たしているセラミド(細胞間脂質)も生成されず、バリア機能が働かなくなります。そのため皮膚のバリア機能を正常にし、肌のターンオーバーを促すためには、外から水分と油分を補ってあげる必要があります。うるおいを与えるだけでなく、油分で肌にフタをすることで水分を逃がさずバリア機能をサポートすることができるのです。
保湿ケアを怠ると先ほどご紹介した症状だけでなく、シワもできやすくなります。美しくうるおいのある肌を保つために、保湿を集中的に行いましょう。

効果的な保湿ケアは?

皮膚のバリア機能を助けるためには、水分と油分をバランスよく与えることが大切です。部位別に保湿ケアの方法をご紹介します。

顔は皮膚が薄く、産毛のような毛がびっしり生えている部位です。産毛を処理するためにレーザーの出力を強くする場合があるため、ダメージを受けやすいパーツともいえます。
洗顔はたっぷりの泡で擦らず洗いましょう。十分にすすいだら、すぐに化粧水や美容液でうるおいを補います。このとき、手に取った化粧水は手のひらで温めてからそっとやさしく押し込むようにつけていきます。
両手で顔全体を覆い、しばらく手のひらを使ってパックをしてみましょう。または専用のパックや化粧水を染み込ませたコットンでパックをします。水分が皮膚の奥に染み込んでいくのをイメージします。
その後、クリームやジェル、オイルなどの油分で肌にフタをします。いつもよりも時間をかけて、基礎化粧品をゆっくり染み込ませるように意識してみましょう。

ボディ

入浴後、すぐにジェルやローション、クリーム、オイルなどで保湿します。
入浴後は毛穴が開いており、肌のうるおいも逃げやすい状態です。そのため、入浴後タオルで軽く水滴をふきとったら、すぐにクリームなどを塗るようにします。油分が多めのクリームやオイルを塗る場合は、肌に適度に水滴が残っているほうが伸ばしやすく肌になじみます。大量に手に取り一度で塗るのではなく、少量ずつを薄く何度も重ねるように塗ると皮膚に浸透しやすいでしょう。
背中は、手が届きにくくお手入れの滞りがちなパーツです。しかし、背中も産毛のような毛質であるため、レーザーの出力が強めに調節された可能性もあります。そのため、脱毛後は念入りにケアする必要があります。鏡をみながら伸びの良いジェルやローションをたっぷり塗るとよいでしょう。

VIO

VIOの皮膚は他の部位よりも薄くデリケートです。また、毛質は濃く太いためにレーザーによる痛みも強くダメージも大きいため、念入りに保湿ケアをしたいパーツです。
デリケートゾーンは、専用のローションやジェルなどでケアするようにします。もしくは、敏感肌用やアルコールフリーのような、肌にやさしいものを使いましょう。

クーリングも忘れずに

脱毛後の肌は火傷(やけど)をしたような状態でもあるため、肌にこもっている熱を体外に放出することも大切です。
熱がこもりきりだと皮膚内部の水分がどんどん蒸発してしまうため、放っておくと乾燥がすすみます。そこで、冷水で濡らしたタオルや保冷剤をくるんだタオルを押し当てながら冷やしましょう。このとき、保冷剤や氷を直接当てたり、長時間冷やしたりすると、かえって肌にダメージを与えてしまうことになります。極端なケースでは冷たい刺激によって凍傷を起こす恐れもあるので、感覚がなくなるまで冷やしすぎないように注意しましょう。

脱毛前にできる肌荒れ対策は?

脱毛前に肌を健康的な状態にしておくと、レーザーによるダメージをそれほど受けずに済みます。
脱毛前には肌のコンディションだけでなく、睡眠を十分取るなどして体調を整えておくことも非常に重要です。脱毛前に肌荒れ対策をして、ダメージに負けない肌にしておきましょう。

保湿ケア

脱毛前の保湿ケアは念入りに行います。水分と油分をバランスよく与え肌の状態を整えることができれば、バリア機能を正常にしレーザーなどの外部刺激があってもそれに耐えうる強い肌にすることができます。
肌の状態が良いと、レーザーによる痛みも軽減されることもあります。しかし、肌のコンディションが悪くすでに肌荒れを起こしていると、レーザーの出力を下げる必要もあり、最適な出力による脱毛効果を得ることができない恐れもあります。脱毛前後は念入りに保湿ケアをするようにしましょう。

紫外線対策

日焼けをしないように注意することも、施術前のケアとして非常に重要です。
紫外線によるダメージがあると肌の乾燥が進み、レーザーによるダメージを受けやすくなります。また、日焼けによって肌のメラニン色素が増えると、レーザーの熱が毛根だけでなく皮膚にも強く伝わってしまい、火傷(やけど)のリスクが高まります。そのため導入されている脱毛機によっては、日焼けした肌には照射できないため施術を断られる可能性があります。
脱毛する部位を紫外線から守るだけでなく、目から入る紫外線を防ぐことも大切です。目から吸収された紫外線が感知されると、メラニンを生成するよう脳に指令が出てしまうため、身体全体が日焼けをしやすい状態になります。サングラスをかけるなどして、目から入る紫外線を防ぐようにしましょう。

正しい自己処理

脱毛前の自己処理を正しく行えば、肌へのダメージを最小限に食い止め、脱毛によるダメージも抑えることができます。
毛根から引き抜く恐れのある毛抜きやワックスではなく、電動シェーバーでやさしく自己処理をしましょう。肌に傷をつけたり、肌荒れを起こしたりすると、施術を受けることができなくなります。
また、自己処理で毛根から処理してしまうと、レーザーを照射する標的がないために、十分な脱毛効果を得ることができません。必ず電動シェーバーでやさしく処理をするようにしましょう。

念入りケアでムダ毛のないツルツル肌を

脱毛の施術で肌荒れ・かゆみなどが生じやすい理由や肌ダメージを抑える施術前後のスキンケアなどについて解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 脱毛すると肌のバリア機能が低下して、肌トラブルが起きやすくなる
  • 脱毛後に肌荒れやかゆみが起きやすいのは、VIO・脇・顔など
  • 脱毛後には、肌の乾燥やかゆみ、赤み・炎症、毛嚢炎、黒ずみ、硬毛化などが起こることがある
  • 脱毛後の肌トラブル予防には保湿が大切
  • 脱毛前の保湿・紫外線対策、正しい自己処理も肌トラブル予防には欠かせない

脱毛前のケアで肌ダメージを受けにくくし、施術後のケアでダメージからの回復を促す。このサイクルで肌をいたわり、脱毛完了後には理想の肌を手に入れましょう。
トイトイトイクリニックでは、脱毛後の肌トラブルについて、専門のスタッフがしっかりと対応させていただいております。施術についてご不安などございましたら、事前のカウンセリングにてご相談ください。

参考文献

医療ローン(メディカルローン)を使って賢く医療脱毛【審査・金利など】

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  • 医療脱毛について
更新日:2023年08月02日

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