医療脱毛の副作用とリスクは?安全性についても解説
公開日:2022年04月11日 更新日:2022年09月30日
あまり知られていないことかもしれませんが、医療脱毛は永久脱毛できる人気の施術で、美容医療のなかでは比較的安全な施術とされるものです。しかし、副作用を起こすリスクはゼロではありません。
どのような医療行為も、100%安全、副作用が全く起こらないということはありません。安全とは言っても、多少のリスクがあることは事実です。副作用があると聞いて、医療脱毛の安全性が心配になる方もおられるでしょう。
この記事では、医療脱毛に伴う副作用やリスクについて、またいかに医療脱毛が安全であるかについて解説いたします。
この記事を読むことで、医療脱毛の副作用について理解し、下記のような疑問や悩みを解決できます。
こんな事がわかる
- 医療脱毛ってどんなもの?どうして副作用が起こるの?
- 医療脱毛の副作用にはどんなものがある?対処してもらえるの?
- 医療脱毛の安全性は大丈夫?
目次
医療脱毛の仕組み
医療脱毛に伴う副作用やリスクについて説明する前に、医療脱毛の仕組みについてご説明しておきます。
レーザー光を用いる
医療脱毛の一番の特徴は、医療用レーザーを用いるということです。
毛根部にレーザー光を照射し、レーザーのエネルギーを用いて発毛組織を破壊しています。毛を作る根源を破壊することで毛が育たなくなり、最終的に永久脱毛を達成することができます。
なお発毛組織を破壊するということから、厚生労働省の見解ではレーザーを用いた脱毛は医師が行うべき医療行為とされています。
また医療脱毛で利用する脱毛機は、より確実に脱毛効果を得るために、レーザーの出力エネルギーを高く設定しています。その結果レーザーにまつわる合併症が発生しています。
毛周期に合わせた施術
発毛組織にレーザー光を照射する際、発毛組織が実際に毛を作っている時期に照射することができると効果が発揮されます。
育毛組織には、毛を作っている時期や毛を作っていない休止期がありますが、休止期に照射を受けても発毛組織は影響を受けません。
したがって、照射は一回で終了するわけでなく、休止期にある毛根部が再び毛を作り始める時期になるまで待ち、複数回に分け照射することが必要になります。
医療脱毛に伴う副作用・リスク
では続けて医療脱毛に伴う副作用、リスクについてご説明します。
炎症・火傷
脱毛の施術を受けた当日や翌日になり、皮膚にヒリヒリと痛みを感じ、照射部位が赤く腫れてくることがあります。これは発毛組織を破壊する際に、毛根部に熱エネルギーを蓄えるため、火傷を起こしてしまったためだと考えられます。
ただ医療レーザーを照射した後に生じる炎症・火傷は、例えば熱湯によってできる火傷のように水疱ができるレベルまで重症化することはありません。したがって通常は数日もすれば痛みは消え、赤みも消退していきます。
施術後はクーリングをし、しっかりと保湿をして紫外線を避けることを意識することで、炎症や火傷が生じることを防ぐことができます。
硬毛化
施術が中断されたり、不十分なエネルギーで照射されたりすると、逆に毛が太く、濃くなってしまう現象が硬毛化です。破壊されるべき発毛組織が破壊されず、レーザーに刺激されて発毛してしまうことが原因だと考えられています。
せっかく脱毛を試みたのに、逆に毛が濃くなると落ち込んでしまうかもしれませんが、再びしっかりとレーザーを照射すれば、硬毛化した後であっても脱毛は可能です。
毛嚢炎(もうのうえん)
レーザーを照射した脱毛後に、毛穴の位置に一致してニキビのような発疹がみられることがあります。これはレーザーの威力でダメージを受けた毛根部に、皮膚の表面に付着するブドウ球菌が感染して炎症を起こす毛嚢炎と呼ばれる状態です。
毛嚢炎は、程度が軽ければ特別な治療を必要とせず、局所を清潔に保つことで自然に軽快します。ただ炎症が進行すれば、抗菌薬を利用する必要が生じるかもしれません。一般的に範囲が広くないようであれば外用薬、範囲が広くなるようであれば内服薬を用います。
医療脱毛の安全性
医療脱毛ではさまざまなトラブルが生じえますが、実際はとても安全な脱毛法です。次に医療脱毛の安全性について説明します。
専門家による施術であること
何よりも、脱毛に関する専門知識を持つ医師や看護師が関与して施術が行われることが、安全面を確実なものにしています。
医療脱毛は医療行為として位置付けられていますので、その分医師や看護師以外の人が利用することができないレーザーを使った施術が可能となっています。また、痛みを取るための麻酔クリーム、炎症が起こったときの治療薬の処方なども、医療機関でなければ扱うことができません。
トラブルが生じたとしても、専門知識や高い技術を持つ医師や看護師がすぐに対応できることが、医療脱毛が安全だと言える理由です。
安全性の確認された脱毛機による施術であること
医療脱毛は、安全性が確認された脱毛機しか使用できないことになっています。また、出力されるエネルギーの強度や周辺組織へのダメージの大きさから、レーザー機器の安全基準が7段階に分けて設置されています。
人体に衝撃を加える機器であることからも、実際施術に使うことができる機器は、厳しい安全基準をクリアしてきている機器であるともいえます。このような基準に基づいて販売されていることからも、安全性が確保できていると言えます。
【まとめ】医療脱毛の副作用とリスクは?安全性についても解説
医療脱毛の副作用、また安全性などについてご説明させていただきました。
どのような医療行為も、100%安全なものはありません。ただ生じる副作用に迅速かつ的確に対応できるようにしておくことは必須です。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか?
この記事のポイント
- レーザーの熱エネルギーで発毛組織を破壊するレーザー脱毛は、周囲の皮膚にも影響を与えるため副作用が生じる恐れがある
- レーザー脱毛の副作用には炎症・火傷、硬毛化、毛嚢炎があるが、きちんと対処すれば改善できる
- 医療脱毛は医師や看護師が行い、副作用が生じた場合には医師が診察・処方など対処する
- 医療脱毛では、安全性の確認された脱毛機しか使用されない
トイトイトイクリニックでは、専門知識と確かな技術を持つ医師と看護師が担当させていただきます。副作用が生じた場合には、在勤の医師が迅速に診察や処方を行い、症状が改善するまで対処いたしますのでご安心ください。
医療脱毛は副作用を起こす恐れがありますが、正しく対処することでリスクを抑えて脱毛することができます。