顔の産毛に脱毛は効果あるの?
公開日:2018年04月22日 更新日:2023年05月26日
産毛とは、顔や首筋などに生えているごく柔らかい薄毛のことです。
人によって産毛の濃さや硬さは異なるため、産毛でお悩みの方も少なくありません。
医療レーザー脱毛は、太くて色が濃い毛の方が脱毛効果を得られやすいといわれています。そのため、毛が細くて色が薄い顔の産毛を脱毛しても、「毛がなくならない」「毛が残る」など、しっかりと脱毛できないと思っている方もいらっしゃるようです。
この記事では、医療脱毛による顔の産毛に対する脱毛効果について解説します。
この記事を読むことで、顔の産毛脱毛や脱毛のかかる期間や回数について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決できます。
こんな事がわかる
- 顔の産毛もしっかりと脱毛はできる?
- 顔の産毛脱毛のメリットは?
- 顔脱毛に必要な回数と期間は?
- 産毛脱毛をすると硬毛化・増毛化する?
目次
顔の産毛にも脱毛はできます。効果が薄いといわれる理由とは
結論からいうと、顔の産毛も医療レーザー治療で脱毛することはできます。
しかし、背中などの通常の脱毛部位より、脱毛効果がやや薄くなります。
それはなぜでしょうか。
それは、顔の産毛にはメラニン色素があまりないからです。
レーザー脱毛は、毛を作る細胞の周囲にメラニン色素が多くあることに注目した医療技術。メラニン色素に反応する特殊なレーザーで毛を作る細胞にダメージを与えます。
顔の産毛は他の毛と違い、毛自体が薄いことが多いですよね。毛の濃さとメラ
ニン色素は比例しますので、顔の産毛にはメラニン色素があまりありません。
すると、肌を傷つけないようにレーザーの出力を抑えながら治療をするので、産毛は他の場所よりも時間がかかるのです。
しかし、通常の肌よりは顔の産毛にもメラニン色素は多く含まれているので、回数や時間をかければ脱毛されていきますので、ご安心ください。
顔の産毛脱毛のメリット
顔の産毛にも時間はかかるけど医療レーザー脱毛で永久脱毛されます。
実際、脱毛されたらどんな効果が期待できるのでしょうか。
肌がワントーン明るく見える
産毛は、1本1本は細かくあまり目立ちませんが、数が多くなると産毛によって肌がベールをかぶった状態になります。
医療レーザー脱毛により産毛が脱毛されると、毛の濃さがなくなった分、お肌のトーンが明るく見えます。
また、毛によって乱反射されていた光も、毛がなくなると光を反射しやすくなるので、より肌触りが滑らかな印象を持たれます。
実際も手触りも絹のような肌触りになるので、1段階上の肌を手に入れることができるでしょう。
毛穴が引き締まり、ニキビができにくくなる
医療レーザー脱毛のメリットは、見た目の印象や肌触りだけではありません。
産毛のために、毛穴があった部分もレーザー脱毛で産毛が抜けると自然と閉じていきます。ニキビは毛穴が詰まって、そこに雑菌が入ったりして肌トラブルの原因になります。
医療レーザーで脱毛されると、その毛穴自体がなくなっていくので、ニキビもできにくくなるというわけです。
ニキビ・ニキビ跡があっても顔脱毛はできる?ニキビとの関係性も解説
化粧ノリがよくなる
産毛は外部からの刺激から保護するためにあるので、産毛があると化粧のノリもその分悪くなります。
医療レーザーで脱毛されると、産毛もなくなり、毛穴も閉じていくので肌に凹凸のない滑らかな肌になります。すると、化粧ノリもよくなり、薄塗りのベースメイクだけでも、ナチュラルで美しい印象を与えることができます。もちろん、ファンデーションが途中で浮いてしまうなどの心配もなくなってきます。
自己処理するのとどちらがいい?
顔の産毛脱毛のさまざまな効果を見ていきました。
大きく分けて、産毛脱毛や医療レーザーの他に、自分でカミソリや電動シェーバーを使って処理をする方法があります。実際、どちらの方がよいのでしょうか。
結論、定期的な自己処理が面倒な方、自己処理での肌トラブルをなくしたい方、肌質を最終的によくしたいと考える方は、医療レーザー脱毛がおすすめです。
下記にそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。
カミソリや電動シェーバーで自己処理をする場合のメリット
- 時間も気にしなくてよいため手軽
- お金もあまりかからない
カミソリや電動シェーバーで自己処理をする場合のデメリット
- 永久脱毛されるわけではないので、頻繁に処理する必要がある
- カミソリ負けをすると、毛嚢炎などの肌トラブルの原因になる
医療レーザーで永久脱毛する場合のメリット
- 永久に脱毛されるため、毎回の処理が必要なくなる
- ニキビもできにくくなり、毛穴も引き締められるので、最終的に肌にやさしい
- カミソリ負けの心配もなくなる
医療レーザーで永久脱毛する場合のデメリット
- 一時的にお金がかかる
- 何回か定期的に通院する必要がある
産毛脱毛で逆に硬毛化・増毛化する可能性は?
産毛は太くて濃い毛より、医療レーザー脱毛によって毛が硬く濃くなる「硬毛化」や毛が増えてしまう「増毛化」が起こる可能性がまれながらあります。
硬毛化・増毛化の原因や症状が発生するメカニズムは、まだはっきりわかっていないため、予防方法や対処方法は十分に確立されていません。
ただし、これらのリスクは自己処理の場合でも起こりうるといわれています。
また、硬毛化・増毛化により太く濃くなった毛は医療レーザー脱毛に反応しやすくなり、回数を重ねていくと脱毛されるケースが多くあります。
また、硬毛化しやすい波長や熱量は個人差が大きいので、使用している脱毛機やレーザーの波長を変えることで、症状を改善できることがあります。
このように、個人個人の肌質によっても対処法が異なることがありますので、ご不安な方は一度担当医師・スタッフにご相談ください。
顔の産毛を医療レーザー脱毛するまでのスケジュールや回数
では、実際に顔の産毛を医療レーザー脱毛するまでのスケジュールや回数をみていきましょう。
脇や足のムダ毛を処理する期間は5~10回ほどが一般的ですが、実は産毛も同じくらいの回数の施術が必要です。
毛の濃さや太さは関係なく、毛が生えてくる「毛周期」に合わせて脱毛を受けることがポイントになります。毛の周期とは、毛が生えてから成長し抜けるまでの成長過程のこと。
メラニン色素や毛が成長する「成長期」に多く分泌され、毛が生えてこない休止期にはありません。
そのため、毛の成長期になる間隔に合わせて行うと、前に休止期だった毛も成長になり、脱毛されやすくなります。
目安としては、顔の産毛は約1~2ヶ月の毛周期になっているため、脱毛を5 回受ける場合は最短でも5ヶ月程度が一般的です。
しかし、施術方法や使用する機器によっても異なりますが、産毛脱毛はほかの部位の脱毛より長くかかる傾向があり、10回くらいになるケースもあります。
クリニックによって目安とされる期間や回数に差がありますので、施術されるクリニックに一度確認するとよいでしょう。
顔脱毛する時のクリニックや機器の選び方
産毛脱毛は他の脱毛と異なり、肌のダメージと毛の質や薄さを考えた施術を選ばなければなりません。レーザーも通常は「ルビーレーザー(694nm)」や「アレキサンドライトレーザー(755nm)」など肌のダメージを考えたレーザーを選びますが、産毛の場合はやや強めの「ダイオードレーザー(800nm)」「YAGレーザー(1064nm)」を使用する場合もあります。
また、顔といっても額周りは固いのに対して、目の周囲は薄くなります。同じレーザー出力だと、目の周りややわらかい所だと肌トラブルの原因になります。きめ細やかな調整が必要になるのも顔の産毛脱毛の特徴です。
実績経験が豊富なクリニックを選び、あらかじめレーザーの種類についても、あらかじめチェックしておくとよいでしょう。
脱毛クリニック選びのポイント
【まとめ】顔の産毛に脱毛は効果あるの?
顔の産毛脱毛やその期間について、顔脱毛のメリットとデメリットを含めて解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか?
この記事のポイント
- 顔の産毛は背中などの毛に比べてメラニン色素が少ないため、脱毛回数が5~10回、期間が最短でも5~10か月ほどかかる
- 顔脱毛には、自己処理が楽になる、肌トラブルが減る、顔色が明るくなる、毛穴が引き締まる、化粧ノリがよくなるなどのメリットがあるが、複数回の通院が必要、費用がかかるなどのデメリットもある
- カミソリや電気シェーバーによる自己処理は手軽にできる、費用があまりかからないなどのメリットがあるが、頻回な自己処理が必要、肌トラブルを起こしやすいなどのデメリットもある
- 医療レーザー脱毛によって、硬毛化や増毛化が稀に起こる可能性があるが、脱毛回数を重ねる、脱毛機器や波長を変更することで対処が可能
顔の産毛に対して医療レーザー脱毛をするのは、通常の医療脱毛よりも時間がかかり、自己処理にくらべて高価です。
しかし、その分、今後の顔のお手入れも楽になりますし、より肌のことを考えたケアになります。
また顔脱毛は、細かいパーツが多く施術者の技術が必要になるため、施術実績が豊富なクリニックを選びましょう。鼻やおでこの脱毛を行っていないクリニックもあるため、事前に確認することをおすすめします。
トイトイトイクリニックでは、鼻やおでこを含む顔全体の脱毛が可能です。顔の産毛にも脱毛効果が高いライトシェア・デュエット(ダイオードレーザー)を使用しているため、早い段階での脱毛効果をご実感いただけます。また、硬毛化が起こった場合には、再照射を無料で保証しておりますのでご安心ください。
参考文献
清水祐紀. レーザー脱毛 (特集 レーザー・光治療マニュアル). 全日本病院出版会. Pepars (68), 66-76, 2012-08. https://ci.nii.ac.jp/naid/40019421656, (参照 2021-04-13)